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J-GLOBAL ID：202002224905735346   整理番号：20A0840919

都市圏周辺のオゾン濃度変化とNOタイトレーション(首都圏を中心に)

Decadal Changes in Ozone Concentration and NO Titration in Major Urban and Surrounding Regions of Japan

著者 (1件)： 吉門洋 (一般財団法人日本気象協会)
資料名： 大気環境学会誌(Web)  (Journal of Japan Society for Atmospheric Environment (Web))
巻： 54  号： 5  ページ： 185-193(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1767A  ISSN： 2185-4335  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年の光化学オキシダント(Ox)濃度変化をめぐる事実関係の解明を目的として,まず首都圏を擁する関東の臨海部から山間部にかけて一般環境常時監視局を抽出し,2000~2005年と2010~2015年の2期の間のOxと窒素酸化物(NO_x)の濃度変化,およびNO_xから推算したNOタイトレーション反応(Titr (O₃))の変化を,特に夏と春に注目して調べた。夜間のOx濃度はおおむね0-10 ppbの範囲で増加し,各地点でTitr(O₃)の減少と良好な対応関係を示した。それが日積算では夏の昼間のOxピーク濃度改善の効果をかき消し,広範囲で逆に増加させていた。なお,春には夜間のOxの増加幅がTitr(O₃)の減少幅を上回る傾向があり,その差は最大でも5 ppb以下であったが,春のバックグラウンドO₃が増加した可能性を示唆した。続いて近畿,愛知,福岡の都市圏でも類似の調査を行った結果,昼間のピーク濃度にも夜間濃度にも2期間の増減に多少の地域差はあるものの,春の夜間のOx増加がTitr(O₃)の減少幅を上回る傾向は関東と同様であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *光化学汚染物質 ,  酸化窒素 ,  *一酸化窒素 ,  経時変化 ,  地理的分布 ,  地域差 ,  夜 ,  昼 ,  季節的変動 ,  *都市圏 ,  山岳地 ,  *光化学反応 ,  反応機構 ,  *オゾン ,  バックグラウンド濃度 ,  *光化学オキシダント ,  *首都圏 ,  大気測定 ,  山間地 ,  分析 ,  試験
準シソーラス用語： 大気質試験 ,  NOタイトレーション ,  山間部 ,  濃度変化 ,  抑制効果

著者キーワード (12件)： photochemical oxidants ,  ozone ,  nitrogen oxides ,  NO-titration ,  background O₃ ,  decadal trend ,  photochemical oxidants ,  ozone ,  nitrogen oxides ,  NO-titration ,  background O₃ ,  decadal trend

分類 (2件)： 大気質調査測定一般  (SB03040I) ,  気圏環境汚染  (SB03020M)

引用文献 (12件)：

• 岩本真二,大石興弘,田上四郎,力 寿雄,山本重一:福岡県における光化学オキシダントの高濃度要因の分類,大気環境学会誌,43, 173-179 (2008).
• 泉川碩雄:光化学オキシダント測定法の検討結果-湿式オキシダント自動測定器を中心に-(前編),大気環境学会誌,49, A74-A81 (2014).
• 泉川碩雄:光化学オキシダント測定法の検討結果-湿式オキシダント自動測定器を中心に(後編)-,大気環境学会誌,50, A1-A7 (2015).
• 環境省:光化学オキシダントの環境改善効果を適切に示すための指標について(中間とりまとめ),平成26年9月26日 (2014). https://www.env.go.jp/air/osen/pc_oxidant/attach/interim_rep.pdf (2019/6/6確認)
• 環境省:光化学オキシダントの環境改善効果を適切に示すための指標に係る測定値の取り扱いについて,平成28年2月17日 (2016). https://www.env.go.jp/air/osen/oxidant/h27oxidant_trend.pdf (2019/6/6確認)

タイトルに関連する用語 (6件)： 都市 ,  周辺 ,  オゾン濃度 ,  NO ,  タイトレーション ,  首都圏