抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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GRACE(重力回復と気候実験)ミッションは,2002年以降,グローバルな時間可変重力場を明らかにした。時間可変重力場は地球上の時空間質量再分布を表す。CNES/GRGSによって提供されたGRACEレベル-3データを用いて,火山噴火に関連した質量移動の信号を検出することを試みた。大規模(VEI4またはそれ以上)噴火が発生した13の火山の重力データに焦点を当て,線形,年間および半年成分による回帰分析を行った。アイスランド火山だけが,噴火に伴う重力の線形傾向の正の変化(EyjafjallajoekullとGrimsvoetn)と負のオフセット(Eyjafjallajoekull)の顕著な信号を有することを見出した。これらの信号は,噴火自体による質量移動よりもむしろ噴火に対する周辺氷河系の応答に起因し得る。さらに,他の火山でも小さいが有意な信号が検出されたが,それらの解釈はまだ困難である。(翻訳著者抄録)