抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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クロマグロ内臓の酵素で消化した消化態大豆粕(pre-digested soybean meal,PDSBM)の魚粉代替原料としての有効性を検討するために,大豆粕を胃粗酵素液で24時間消化したG-PDSBM,幽門垂粗酵素液で48時間消化したP-PDSBM,G-PDSBMをさらに幽門垂粗酵素液で48時間消化したGPPDSBMを作成した。いずれのPDSBMも醤油と甲殻類が混じり合ったようなにおいであり,臭気分析でアルデヒド類やピラジン類を多く検出したことから,においにはメイラード反応が関係していると考えられた。サケに対する摂餌活性は,胃を使ったPDSBMが大豆粕より高く,酵素消化による摂餌性改善が確認された。しかしクロソイでは,胃を使ったPDSBMが大豆粕よりも低い摂餌活性であったことから,種によってPDSBMへの反応が異なる可能性がある。ヒラメおよびクロソイ飼育実験では,P-PDSBMの増重効率が大豆粕よりも高かった。したがってP-PDSBMは魚粉代替源としての利用が期待できる。(著者抄録)