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J-GLOBAL ID：202002228519958833   整理番号：20A1232145

地球温暖化が我が国の病害虫発生にもたらす影響-因果関係を調べる方法について-

Influence of Global Warming on the Prevalence of Agricultural Pests in Japan.

著者 (1件)： 山村光司 (農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究セ)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 74  号： 6  ページ： 338-342  発行年： 2020年06月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・地球温暖化にかかわる因果関係を正しく推定し,「フェイクグラフ」を生じさせないような方法についての検討。
・因果関係の推定法として,一次の「局所重み付き回帰法(LOWESS)」を用いた平滑化を変量に適用し,背景要因の除去を行い,状態空間モデルを構築する統計手法。
・この解析をニカメイガとツマグロヨコバイの発生予察データに適用して,直前の冬期気温の上昇が個体数を何倍に増大させるかを推定。
・同様の解析で,CO₂濃度の上昇が地球温暖化の主原因であるとは考えにくく,地球温暖化の真の原因や温暖化の影響を緩和する方法については今後の検討課題。

シソーラス用語： *地球温暖化 ,  システムモデル ,  グラフ ,  統計的方法 ,  ニカメイガ ,  *発生予察 ,  除去 ,  状態空間モデル ,  二酸化炭素濃度 ,  Nephotettix cincticeps ,  ガ ,  メイガ科 ,  無脊椎動物
準シソーラス用語： CO2濃度 ,  ツマグロヨコバイ ,  フェイクグラフ ,  *因果関係 ,  背景要因の除去 ,  *病害虫発生予察

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  植物の病虫害防除一般  (FC05010F)

引用文献 (5件)：

• 山村光司 (2016a): 日本生態学会誌 66: 339~350.
• YAMAMURA, K. (2016 b) : Commun. Stat. - Simul. Comput. 45: 2122-2144.
• 山村光司 (2020): シリーズ群集生態学 1.生物群集を理解する(大串隆之・近藤倫生・武田博清 編), 京都大学学術出版会, 京都, (印刷中).
• YAMAMURA, K. et al. (2006) : Popul. Ecol. 48 : 31-48.
• YUKIMOTO, S. et al. (2001) : Pap. Meteor. Geophys. 51 : 47-88.

タイトルに関連する用語 (3件)： 地球温暖化 ,  病害虫 ,  因果関係