抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では体内成熟卵を用いて生産した体外胚の品質および受胎性を調査した。また,タイムラプス観察装置を必要としない第1卵割様式の観察法を検討した。未成熟卵を採取する群を対照区,体内成熟卵を採取する群を試験区として試験を実施した。その結果,分割率および胚盤胞発生率に有意な差はなかった。一方で,正常卵割率および凍結可能胚数,正常卵割由来の移植可能胚の割合は試験区の方が対照区よりも有意に高かった。さらに正常卵割胚の受胎率は異常卵割胚と比較して有意に高かった。以上のことから,体内成熟卵を用いた胚生産は,体外での移植可能胚の生産性を向上させるとともに,移植後に高い受胎率が望める正常卵割由来胚をより多く生産できることが示唆された。さらに体外受精から28時間後に胚を観察することで第1卵割様式を選別できることが示された。(著者抄録)