文献

J-GLOBAL ID：202002230521604886   整理番号：20A2811459

野外に設置した黄色粘着板上のネギネクロバネキノコバエ成虫の放置期間と種特異的プライマーを用いたPCR成功率との関係

Relationship Between Exposure Period of Bradysia odoriphaga Adults on Yellow Sticky Traps Placed in Fields and Success Rates of PCR Using Species-specific Primers

著者 (7件)： 有本誠 (農研機構 中央農業研究セ) ,  日本典秀 (農研機構 中央農業研究セ) ,  日本典秀 (京大 大学院農学研究科) ,  長坂幸吉 (農研機構 中央農業研究セ) ,  小俣良介 (埼玉県農業技術研究セ) ,  小俣良介 (埼玉県茶研) ,  岩瀬亮三郎 (埼玉県農業技術研究セ)
資料名： 関東東山病害虫研究会報  (Annual Report of the Kanto-Tosan Plant Protection Society)
号： 67  ページ： 55-58  発行年： 2020年12月01日 
JST資料番号： F0760A  ISSN： 1347-1899  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ネギネクロバネキノコバエ成虫の効率的なモニタリングに資するため,黄色粘着板にトラップされた虫体の野外での放置期間と種特異的プライマーを用いたPCR成功率との関係を調査した。本種成虫を1枚あたり120頭ずつ付着させた黄色粘着板を,周囲が開けており日光が直射する地点(日向)と南側に建物があり日光が遮られる地点(日陰)に2枚ずつ設置した。調査は春季,夏季,秋季,および冬季の4回実施し,各調査時期について,粘着板設置から1,8,22,36,50,および64日後に虫体を粘着板1枚あたり16頭ずつ回収し,種特異的PCRを行った。PCR成功率は,日向においても,日陰においても,またいずれの時期においても,虫体の放置期間が長くなるにつれて低くなる傾向が見られた。虫体の放置期間とPCR成功率との関係をロジスティック回帰分析により解析した結果,日向と日陰,放置期間で有意差が認められた。また,日向の設置において75%のPCR成功率が確保される放置期間は11.9日以内と推定された。(著者抄録)

シソーラス用語： トラップ【生物】 ,  ミトコンドリア遺伝子 ,  PCR法 ,  プライマー【遺伝】 ,  圃場 ,  *ネギ ,  害虫防除 ,  COI遺伝子 ,  クロバネキノコバエ科 ,  種特異的プライマー ,  粘着トラップ ,  *ハエ目 ,  *有翅亜綱 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *双翅類 ,  Bradysia odoriphaga

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U)

引用文献 (14件)：

• Arimoto, M. et al. (2018) Appl. Entomol. Zool. 53: 419-424.
• Buck, N. and V. Callaghan (1999) Ecol. Bull. 47: 68-76.
• Folmer, O. et al. (1994) Mol. Mar. Biol. Biotechnol. 3: 294-299.
• 群馬県農業技術センター (2017) 平成28年度 病害虫発生予察特殊報 第1号. 2pp.
• 群馬県農業技術センター (2019) 平成30年度 病害虫発生予察特殊報 第3号. 2pp.

タイトルに関連する用語 (7件)： 野外 ,  黄色 ,  粘着 ,  成虫 ,  種特異的プライマー ,  PCR ,  成功率