抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,乾燥方法や添加物の異なる各種市販活性グルテンについて,一般成分,pH,色調,吸水力およびグルテンゲルの破断強度を比較した。その結果,特にグルテンのpHは,グルテン製造に際し添加される酢酸,アンモニア,亜硫酸塩によって大きく影響された。グルテンゲルの破断強度はpH6付近で最高で,酸性側あるいはアルカリ性側にシフトすると低下した。米粉の20%を活性グルテンで置換した米粉食パンの高さや比容積は,グルテンのpHによって影響された。グルテンのpHが6付近からより酸性側あるいはアルカリ性側にシフトすると減少し,高さと比容積との間には非常に強い相関関係が認められた。さらに,圧縮強度は,pHが高いほど大きくなる傾向が認められた。米粉食パンの高さ,比容積,圧縮強度,パンの切断面の観察,および官能検査の結果から,添加物を添加しないグルテンが米粉パンには最も適していた。(著者抄録)