抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高アンモニア天然ゴムラテックスに尿素,ドデシル硫酸ナトリウム及び極性溶媒を加えて室温でインキューベーションし,続いて遠心分離することによりタンパク質フリー天然ゴムを調製した。天然ゴムの全窒素含有量と抽出可能タンパク質含有量は,ゴムからすべてのタンパク質を除去した後に,それぞれ約0.4w/wt%及び100μg/mlから0.00w/wt%及び0.01μg/mlに減少した。直径約1μmの天然ゴム粒子を数10nmの厚さの非ゴム成分マトリックス中に分散させた天然ゴムのナノ相分離構造は,タンパク質がゴムから完全に除去された時に消失した。未加硫天然ゴムの破断応力は未加硫タンパク質フリー天然ゴムより著しく大きかったが,未加硫DPNRと同一であった。吸水性は全窒素含有量に依存し,タンパク質フリー天然ゴムで最低であった。天然ゴムの加硫時間はタンパク質の除去により長くなり,エチレングリコール溶液に浸漬後では,加硫タンパク質フリー天然ゴムの引張特性は天然ゴムよりも良好であった。タンパク質フリー天然ゴムは,天然ゴムと区別される新しい優れたゴムであることが分かった。(翻訳著者抄録)