文献

J-GLOBAL ID：202002232112777927   整理番号：20A1264780

北海道北部,幌延地域の新第三系~第四系に挟在するテフラのジルコンU-Pbおよびフィッション・トラック年代

Zircon U-Pb and fission-track ages for tephra interbedded in Neogene and Quaternary in Horonobe area, northern Hokkaido

著者 (11件)： 丹羽正和 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  雨宮浩樹 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  雨宮浩樹 (QJサイエンス) ,  代永佑輔 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  代永佑輔 (地圏総合コンサルタント) ,  小北康弘 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  安江健一 (日本原子力研究開発機構 東濃地科セ) ,  安江健一 (富山大 都市デザイン) ,  岩野英樹 (京都フィション・トラック) ,  檀原徹 (京都フィション・トラック) ,  平田岳史 (東大 大学院理学系研究科 地殻化学実験施設)
資料名： 地質学雑誌  (Journal of the Geological Society of Japan)
巻： 126  号： 5  ページ： 267-283  発行年： 2020年05月15日 
JST資料番号： F0528A  ISSN： 0016-7630  CODEN： CHTZA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道幌延地域の新第三系~第四系に挟在する3試料のテフラについて,ジルコンの同一粒子に対しU-Pb年代とフィッション・トラック(FT)年代を求め,堆積年代を推定した.このうちTKB3とTKB6は,最若粒子集団から計算したU-PbおよびFT年代が誤差2σで一致し,降灰テフラの噴出年代を示すと考えられた.特にTKB6については,前後のシルト岩の珪藻化石年代とも一致する.TKB7は,多くのジルコンでFT年代がU-Pb年代と同等かそれ以上に若返っており,全粒子から計算したFT年代と最若粒子集団から計算したU-Pb年代が誤差2σで一致するので,それらがテフラの噴出年代を示すと考えられた.TKB3とTKB7のU-Pb・FT年代は,更別層に含まれる層序学的位置とも整合的である.勇知層と声問層の境界付近に位置するTKB6のU-Pb・FT年代は,勇知層の既往の年代範囲よりも古いが,同一層でも西部より東部の方が年代が古くなるという本地域の新第三系~第四系における傾向と矛盾しない.(著者抄録)

シソーラス用語： *北海道 ,  *火山砕屑物 ,  ジルコン ,  *ウラン-トリウム-鉛法年代測定 ,  *フィッション-トラック法年代測定 ,  重鉱物 ,  ICP-MS分析 ,  鉱物組成 ,  火山ガラス ,  粒度分布 ,  屈折率 ,  *更新世 ,  シルト岩 ,  LA-ICP-MS分析 ,  珪藻植物門 ,  藻類 ,  隠花植物
準シソーラス用語： 珪藻類 ,  テフラ

分類 (1件)： 年代測定  (DD01050W)

引用文献 (71件)：

• Akiba, F, 1986, Middle Miocene to Quaternary diatom biostratigraphy in the Nankai Trough and Japan Trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for middle-to-high latitudes of the north pacific. Init. Rep. Deep Sea Drill. Project, 87, 393-481.
• 秋葉文雄, 1999, 北海道天北地域の勇知層から産出したNeodenticula seminaeとProboscia curvirostris(珪藻化石), およびその生層序学的意義.地質雑, 105, 733-736. [Akiba, F., 1999, Neodenticula seminae and Proboscia curvirostris(diatoms)from the Yuchi Formation of the Tenpoku area, northwestern Hokkaido, and their biostratigraphic implications. J. Geol. Soc. Japan, 105, 733-736.]
• 秋葉文雄・平松 力・Tsoy, I. B.・小笠原憲四郎・天野和孝, 2000, 珪藻化石層序によるサハリン島南部のMaruyama層・Kurasi層の年代と北海道天北地域の新第三系との対比, 地学雑, 109, 203-217. [Akiba, F., Hiramatsu, C., Tsoy, I. B., Ogasawara, K. and Amano, K., 2000, Diatom biostratigraphy and geologic age of the Maruyama and Kurasi Formations, southern Sakhalin, and their correlation to the Neogene of the Tenpoku area, Hokkaido. J. Geogr.(Chigaku Zasshi), 109, 203-217.]
• 秋葉文雄・柳沢幸夫・石井武政, 1982, 宮城県松島周辺に分布する新第三系の珪藻化石層序.地調月報, 33, 215-239. [Akiba, F., Yanagisawa, Y. and Ishii, T., 1982, Neogene diatom biostratigraphy of the Matsushima area and its environs, Miyagi Prefecture, Northeast Japan. Bull. Geol. Surv. Japan, 33, 215-239.]
• Barron, J. A., 1980, Lower Miocene to Quaternary diatom biostratigraphy of Leg 57, off northeastern Japan, Deep Sea Drilling Project. Init. Rep. Deep Sea Drill. Project, 56-57, 641-685.

タイトルに関連する用語 (9件)： 北海道 ,  幌延 ,  地域 ,  新第三系 ,  第四系 ,  テフラ ,  ジルコン ,  Pb ,  年代