抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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観光庁は2007年より宿泊旅行統計を実施している.同調査は宿泊施設に直接,宿泊者数やその国籍などを問う公的な統計であり,特に近年のインバウンドの激増時期をタイムリーに捉えた調査として高い価値を有する.調査の集計結果は,基本的に毎月ネット上でも公開されており,その情報を用いた実務や研究が積み重ねられてきたが,空間の解像度などに課題があった.本研究は,宿泊旅行統計の個票を用いて,施設の住所情報をgeocodingし,3次メッシュ(約1km四方)の空間情報を紐付けた『マスターデータ』を作成した.これにより,高い空間精度を利した各種の分析が可能となり,かつ,公開されている集計表では把握できない,多重にわたるクロス分析も容易に実現できた.本研究では,その事例として,北陸新幹線の施設タイプ別の開業効果の推計や,12年間の宿泊者国内重心位置の変遷など,マスターデータの特長を活かした分析結果を紹介している.(著者抄録)