抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
我々は既に,バイクシェアリングシステム(BSS)において,自転車回収車が短い時間で駐輪ポートの自転車台数を調整する経路を決定するために複数の回収車による自転車回収車再配置問題(mBSSRP)と発見的解法を提案している.しかし,mBSSRPの制約条件が厳しいため,一部の問題例に対して実行可能解が得られない場合も存在する.そこで,mBSSRPの一部の制約を取り除き,その制約に対する違反を重み付きの違反量としてmBSSRPの目的関数に加えたソフト制約付き自転車再配置問題(mBSSRP-S)を提案している.さらに,mBSSRP-Sを解くことでmBSSRPの優れた解を得るために,mBSSRPの実行可能解と実行不可能解を効率的に探索できる動的な重み係数調整法を提案している.数値実験により,ポート数が50程度の問題例に対して,mBSSRPの良好な近似解が得られることを報告しているが,実際に運営されているBSSのポート数は数百である.そこで本報告は,ポート数が多い大規模なBSSに対する提案解法の性能を調査する.数値実験の結果,大規模問題に対しても動的に重み係数を調整しながらmBSSRP-Sを解く方法は有効であることを確認した.(著者抄録)