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J-GLOBAL ID：202002242360150347   整理番号：20A2115506

カシューナッツシェルリキッド(CNSL)を利用したUV硬化型塗料の開発

Development of UV Curable Paint Using Cashew Nut Shell Liquid (CNSL)

著者 (2件)： 本多貴之 (明治大 理工) ,  馬場博章 (明治大 大学院理工学研究科)
資料名： 塗装工学  (Journal of Japan Coating Technology Association)
巻： 55  号： 9  ページ： 337-344  発行年： 2020年09月30日 
JST資料番号： S0871A  ISSN： 0285-3787  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カシューナッツの実から可食部を取り除いた後に残る殻から得られるカシューナッツシェルリキッド(CNSL)は,バイオマス資源として年間の生産量やコストの面から広く利用が行われている。本論文では,CNSLの主成分であるカルダノールを原料としたUV硬化型塗料の製作と評価を行った。具体的にはカルダノールの水酸基部分のグリシジル化および二重結合部位に対するエポキシ化を行うことでポリエポキシドグリシジルエーテル(PECGE)を合成した。PECGEに対してUV光を作用させ開環重合を行う際の光開始剤と増感剤について検討した結果,光開始剤としてビス(4-tert-ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロホスファートを3%,光増感剤として2-イソプロピルチオキサントンを1%添加した際に最も硬化速度が速いことがわかった。得られた塗膜は薄黄色透明であり,最終的な鉛筆硬度は2B程度であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *カシューナッツ ,  シェル ,  紫外線照射 ,  *紫外線硬化塗料 ,  バイオマス ,  バイオマス資源 ,  ヒドロキシ基 ,  エポキシ化 ,  化学合成 ,  開環重合 ,  光開始剤 ,  増感剤 ,  *塗膜 ,  硬度 ,  光架橋 ,  反応速度 ,  エポキシ樹脂 ,  環状エーテル
準シソーラス用語： 鉛筆硬度

分類 (2件)： その他の高分子の反応  (CG03040H) ,  塗料の性質  (YJ03020Q)

物質索引 (2件)： カルダノール ,  2-イソプロピルチオキサントン

引用文献 (6件)：

• S. Dworakowska, A. Cornille, D. Bogdal, B. Boutevin, S. Caillol: Eur : J. Lipid Sci. Tech., 117, 1893 (2015)
• G. Liu, X. Zhu, B. Xu, X. Qian, G. Song : J. Nie : J. Appl. Polym. Sci., 130, 3698 (2013)
• 内田博,新井良和:ネットワークポリマー, 31, 177 (2010)
• Kanehashi Shinji, Tamura Sho, Kato Kan, Honda Takayuki, Ogino Kenji, Miyakoshi Tetsuo : J. Fiber Sci. Technol., 73[9], 210 (2017)
• J. Chen, X. Nie, Z. Liu, Z. Mi, Y. Zhou: ACS Sustain. Chem. Eng., 3, 1164 (2015)

タイトルに関連する用語 (2件)： 硬化型塗料 ,  開発