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J-GLOBAL ID:202002243917168667   整理番号:20A2808429

銅汚染された層状水田における銅の浸透パターンが銅の取り込みと生育・収量に及ぼす影響

Influence of Percolation Patterns on Copper Uptake, and Growth and Yield with Copper-polluted Stratified Paddy Fields
著者 (8件):
資料名:
巻:号:ページ: 101-108(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: U2130A  ISSN: 2433-3700  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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銅(Cu),ヒ素,カドミウムは農地土壌汚染防止法の特定物質に指定されている。土壌層中の銅濃度が高いと稲作の生産性が低下することが知られており,銅汚染による農作物への被害を最小限に抑えるために,土壌改良などの農法が適用されてきた。本研究では,水稲の生育・収量およびCu取り込みに及ぼすプラウソールと下層土の浸透パターンの影響を調査した。プラウソールと下層土の浸透パターンが開放系または閉鎖系の条件で生育試験を行うために4つの層別水田モデルを構築した。これらのモデルは,プラウ層,および12.5cm厚の無汚染土壌ドレッシング(3.7mg/kg)と15cm厚の汚染された下部プラウソールと下層土層から成る上部プラウソールを備え,汚染層のCu濃度が日本の安全基準(125mg/kg)よりも高い(約250mg/kg)か低い(約70mg/kg)かのいずれかである。試験では,恒常的に水を溜め込む方式を採用し,真夏の排水は行わなかった。その結果,開系パーコレーションモデルでは,プラウソールや下層土中の元々のCu量にかかわらず,米粒中のCu濃度が5%有意に高くなっていた。一方,各モデル間では,イネの生育・収量に有意な差は認められなかった。以上のことから,イネ科植物のCu濃度は,汚染されていない土壌ドレッシング層で覆われていても,汚染されたプラウソールや下層土の浸透パターンの影響を受けていると結論づけた。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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土壌管理 
引用文献 (21件):
  • Akahane, I., Makino, T., Katou H., Nakamura K., Sekiya N., Kamiya T. and Takano H. 2013. Remediation of cadmium-contaminated arable soils by washing with iron (III) chloride. J. Jpn. Soc. Soil Phys, 123, 55-63.
  • Aoyama, M. 2009. Characteristics of the apple orchard soils and the effects of compost. Open Lecture in Teaching and Research Center for Bio-coexistence, Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University, Textbook of 'Science of the Apple', 35-42.
  • Asami, T. 2005. Cadmium pollution of soils and rice. Agune-Gijutsu Center, Tokyo, Japan, 11-16 .
  • Asami, T. 2010. Toxic heavy metal pollution in soils of Japan. Agune-Gijutsu Center, Tokyo, Japan, 3-8, 70-95.
  • Chino, M. and Kitagishi, K.1966. Heavy metal toxicities in rice plants (Part 2), The toxicities of copper, nickel, cobalt, zinc and manganese at different stages of the plant growth. Jpn.J.Soil Sci. Plant Nutri., 37, 372-377. (in Japanese).
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