抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,オーセンティック(authentic)な学習の必要性が強調される中,学習者へどのように真正な問題文脈を提供するかについての精緻な研究が待たれている.本研究では,真正性を離散的な立場で捉えるのではなく,連続的な立場で捉え,学習者に与える問題文脈について,「真正性の度合い」の観点から考察を行う.どの程度に,学習者に真正性を提供することが肝要なのか.この課題意識に対する授業設計上の示唆を得ることが本研究の目的である.研究の結果,真正性の対象としての「内容の真正性」と「活動の真正性」に関して,これらを接続する教材開発モデルを提案し,異なる「真正性」間の関係性を議論した.そして,学習者にとって,その問題文脈が考えるに足る有意味性を持ち得るかどうかの程度を表す「親和的潜入性」概念の存在を示唆した。この概念は,数学授業の設計上,問題の属性を検討することの示唆を持ち得る.(著者抄録)