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J-GLOBAL ID：202002245440391129   整理番号：20A0756184

過酸化水素処理に対するイチゴの酸化還元応答

Effect of Hydrogen Peroxide on the Redox Response in Strawberry

著者 (5件)： 森直哉 (玉川大 学術研) ,  亘理ちひろ (玉川大 大学院農学研究科) ,  泊由紀子 (玉川大 学術研) ,  渡邊博之 (玉川大 学術研) ,  渡邊博之 (玉川大 大学院農学研究科)
資料名： 玉川大学学術研究所紀要  (Tamagawa University Research Review)
号： 25  ページ： 9-18  発行年： 2020年03月20日 
JST資料番号： L2756A  ISSN： 1341-8645  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,H₂O₂で処理したイチゴ植物の酸化還元応答をH₂O₂含量の経時変化と抗酸化系の活性を測定することにより評価した。Fragaria × ananassa Duch.「よつぼし」実生を,H₂O₂を含むDFT水耕装置に移植し,白色蛍光ランプ下で80日間成長させた。この栽培に続いて,イチゴの葉の成長,H₂O₂含量,抗酸化物質含量,および抗酸化酵素活性を調べた。本研究の結果は,1.0mM H₂O₂処理がイチゴの葉数,葉柄長,および果実収量を有意に減少させることを示した。逆に,0.1mM H₂O₂処理は果実収量を有意に増加させた。過酸化水素含量および抗酸化酵素(アスコルビン酸ペルオキシダーゼおよびカタラーゼ)の活性は,0.1および1.0mM H₂O₂処理直後に増加した。しかし,0.1mM H₂O₂処理のみが処理後3から6時間に葉のH₂O₂濃度を徐々に低下させた。これらの結果は,酸化ストレスに対する抗酸化活性の比較的急速な増加とH₂O₂含量のより急速な減少が,H₂O₂の適切な濃度での処理におけるイチゴの成長調節における重要な因子であることを示唆した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *イチゴ ,  *過酸化水素 ,  *酸化還元反応 ,  活性 ,  酵素 ,  水耕 ,  植物成長 ,  作物収量 ,  葉 ,  ペルオキシダーゼ ,  カタラーゼ ,  酵素活性度 ,  酸化ストレス ,  サイクル ,  代謝経路 ,  経時変化 ,  蛍光ランプ
準シソーラス用語： アスコルビン酸-グルタチオンサイクル ,  アスコルビン酸ペルオキシダーゼ ,  よつぼし ,  果実収量 ,  抗酸化活性 ,  抗酸化酵素 ,  酸化還元

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物に対する影響  (EE05030G)

タイトルに関連する用語 (4件)： 過酸化水素 ,  イチゴ ,  酸化還元 ,  応答