抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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提携構造形成問題とは,協力ゲーム理論における基本的な枠組みの一つであり,あるエージェントの集合を社会的余剰,すなわち,全ての提携(グループ)における利得の総和が最大化されるように,幾つかの提携に分割する問題である.この問題はエージェントの集合及び,特性関数と呼ばれるブラックボックス関数により定義される.確率的提携構造形成問題とは,各エージェントの提携への参加の有無が確率により与えられている提携構造形成問題である.従来の提携構造形成問題や確率的提携構造形成問題では,各提携の利得は特性関数により与えられることを仮定しているため,その表記量はエージェント数に対して指数関数的に増加する.タイプ付き提携構造形成問題とは,エージェントの類似した能力(タイプ)を用いた特性関数の簡略表記法に基づく提携構造形成問題である.本研究では,従来のエージェントの能力に関するタイプに加え,各エージェントの任意の提携への参加率に関するタイプを用いた特性関数の簡略表記法に基づくタイプ付き確率的提携構造形成問題のフレームワークを定義する.実験では,動的計画法を用いてタイプ付き確率的提携構造形成問題を求解する.(著者抄録)