抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガスの多くは赤外線領域で個々の分子特有の振動スペクトルを持つためこの特定波長帯の光が吸収される比率を用いて,ガス濃度を検知している。吸収波長を利用することで,対象ガスにのみ感度がある方式となっている。光源には白熱球が用いられる。例えば,CO
2ガスセンサには,波長4.2-4.3μmの波長帯のみが検出に必要となる。我々のグループでは,熱光源を用いながらも,赤外線を基本的に閉じ込めるキャビティと金の格子を用いて,金格子上を表面プラズモンポラリトン(SPP)として伝搬した光子のみを出射する原理を提案してきた。熱光源は任意のものが利用でき,MEMSマイクロヒータも試作してきた。しかし,壊れやすく,上記光源応用に適したマイクロヒータを見出すには至っていない。本研究では,効率的に赤外線を出射するため,Ni箔を用いて簡易な薄膜ヒータを作製した。出射スペクトルを測定し,通常の黒体放射にはない波長4.3μm付近の強度増強を確認した。(著者抄録)