文献

J-GLOBAL ID：202002248509949804   整理番号：20A0781082

気候変動適応法の策定-瀬戸内海における課題と取り組み-気候変動がもたらす沿岸生態系の変化-海の生き物はどのように変わるのか-

著者 (2件)： 金谷弦 (環境研 地域環境研究セ) ,  伊藤萌 (環境研 地域環境研究セ)
資料名： 瀬戸内海  (Scientific Forum of the Seto Inland Sea)
号： 79  ページ： 9-12  発行年： 2020年03月 
JST資料番号： L1038B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・気候変動に伴う買い海水温の上昇は海洋生物の分布や生産性,群集構造や種間関係を大きく変化させる可能性。
・本報では,水温が上昇した場合,瀬戸内海の生態系がどのように変化するかを考察。
・海中での多くの化学変化は微生物が関与しており,水温上昇により酸素消費や硫化水素生成などの微生物代謝を促進し,貧酸素化を加速。
・一方で,水温上昇に伴い植物プランクトンの現存量が低下し,底泥への沈降量も減少して貧酸素を抑制することも指摘。
・底生生態系への影響では,海藻の枯死,ベントスによる濾過摂食速度を増加することで植物プランクトンを餌とするベントスが餌不足の傾向。

シソーラス用語： 適応 ,  *法規 ,  *海洋生物 ,  *生態系 ,  沿岸 ,  瀬戸内海 ,  昇温 ,  海水温 ,  底生生物 ,  植物プランクトン ,  食物連鎖 ,  硫化水素 ,  酸素消費 ,  代謝 ,  酸素欠乏 ,  溶存酸素 ,  *気候変動
準シソーラス用語： 気候変動適応法 ,  気候変動適応 ,  *沿岸生態系 ,  水温上昇 ,  微生物代謝 ,  貧酸素化

分類 (4件)： 環境問題  (SA01020V) ,  生態系  (EE01040P) ,  海洋物理学一般  (DC06010K) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (13件)：

• Cusson M, Bourget E (2005) Global patterns of macroinvertebrate production in marine benthic habitats. Mar Ecol Prog Ser 297: 1-14
• Davis J et al. (2010) Multiple stressors and regime shifts in shallow aquatic ecosystems in antipodean landscapes. Freshw Biol 55: 5-18
• Freestone AL et al. (2011) Stronger predation in the tropics shapes species richness patterns in marine communities. Ecology 92: 983-993
• Harley CDG et al. (2012) Effects of climate change on global seaweed communities. J Phycol 48: 1064-1078
• Hoegh-Guldberg O, Bruno JFF (2010) The impact of climate change on the world's marine ecosystems. Science 328: 1523-1528

タイトルに関連する用語 (5件)： 気候変動適応 ,  瀬戸内海 ,  気候変動 ,  沿岸生態系 ,  生き物