抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・本稿では,ローカル・イノベーションに関わる人々に限らず,地方に暮らす若者の幸福を考えるにあたって,トランスローカリティの現代的な意味について考察。
・トランスローカリティモデルは,居住地域を越えた社会性の広がりの効果に注目するものであり,近隣地域や,その地域に関係を持つ人たちとのトランスローカルな関わりによって,それを補う試みが行われることに着目することを概説。
・地方圏を生きる若者たちは地域外の関係性を維持することによって,定住人口の減少に伴う弊害に対処する実践を日常的に行っていることを指摘。
・青森,広島における20~30歳代調査から,地方圏の若者のモビリティは高く,都市部との格差を感じることは少なく,東京については「雑踏」のイメージが強く「たまに遊びに行くだけで十分」と考える若者が大半になっていると考察。
・今後,一部のローカル・イノベーターのためだけではなく,地方圏の若者にとっての幸福という観点から,誰が地域外へのトランスローカルなネットワークを必要としているのかが問われることを指摘。