抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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浄水汚泥の再生品を用いて,様々なpH条件で10週間の長期的な液浸試験を実施し,有害物質や金属類の溶出量を調査した.有害物質については,ほう素,ふっ素及びひ素の溶出が確認され,ほう素及びひ素についてはアルカリ性側で特に溶出し,ふっ素については,酸性側とアルカリ性側で溶出が確認された.アルカリ性側で溶出した場合には,初期の溶出量が比較的多く,その後,再生品のpH緩衝作用が消失するまで溶出し続ける可能性が示唆された.一方,酸性側で溶出した場合には,初期にはほとんど溶出せず,その後10週間後まで溶出量は増加し続けた.金属類については,アルミニウム,マンガン,鉄及び亜鉛の溶出が確認されたが,物質によって,溶出量の経時変化は異なる傾向を示した.10週間後までの累積溶出量と環境最大溶出可能量との比較では,ふっ素やアルミニウム,鉄は,同程度の溶出量となったが,ほう素やひ素,マンガンについては長期間の累積溶出量の方が多くなる結果となった.したがって,再生品の種類によっては,長期的な溶出量の把握が必要になってくることが示唆された.(著者抄録)