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J-GLOBAL ID：202002251398706729   整理番号：20A0895720

ガス透過性フッ素樹脂フィルムを使用した簡易な高濃度炭酸ガス環境の創出とその利用

A simple method for making CO₂ enriched micro-environment by a fluorinated (FEP) film and its application

著者 (5件)： 秋田求 (近畿大 大学院生物理工学研究科) ,  秋田求 (近畿大 生物理工) ,  秋田求 (近畿大 先端技総研) ,  栗本聡宣 (近畿大 大学院生物理工学研究科) ,  小南祐佑 (近畿大 生物理工)
資料名： 近畿大学先端技術総合研究所紀要  (Memoirs of Institute of Advanced Technology, Kindai University)
号： 25  ページ： 11-16  発行年： 2020年03月31日 
JST資料番号： L3671A  ISSN： 1346-8693  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高いガス透過性を有するフッ素樹脂(FEP)製フィルムを利用して簡便に炭酸ガス濃度を高める方法を提案する。FEPフィルム(50μm厚)で作製したバック中に炭酸緩衝液を入れて封じると,フィルムを通して炭酸ガスを供給することができる。したがって,小型容器内にFEP製フィルムバックを置くだけで,簡便に容器内の炭酸ガス濃度を高めることができる。培養後のイチゴ苗の順化時の発根を促進した例と,赤色光照明と併用してエゾスナゴケの芽の形成を促進した例を紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *二酸化炭素 ,  FEP樹脂 ,  イチゴ ,  セン類 ,  *高分子膜 ,  透気性 ,  *植物成長 ,  種苗管理 ,  濃度 ,  栽培試験 ,  環境
準シソーラス用語： Fragaria × ananassa ,  Racomitrium japonicum ,  エゾスナゴケ ,  栽培環境 ,  人工種苗 ,  炭酸ガス濃度 ,  *苗成長

分類 (2件)： 作物栽培一般  (FC03010R) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (9件)：

• Yi, Y., Sugiura, D., Yano, K. (2019) Quantifying Phosphorus and Water Demand to Attain Maximum Growth of Solanum tuberosum in a CO₂-Enriched Environment. Frontiers in Plant Science 10, 1417.
• Hikosaka, K., Kinugasa, T., Oikawa, S., Onoda, Y., Hirose, T. (2011) Effects of elevated CO₂ concentration on seed production in C3 annual plants. Journal of Experimental Botany 62, 1523-1530.
• Tanaka, M., Goi, M., Higashiura, T. (1988) A novel disposable film culture vessel. Acta Horticulturae 226, 663-670.
• 谷垣悠介、濱中将人、西野祐輔、大和義幸、秋田求(2014)ガス透過性フィルム製容器を用いたヒメツリガネゴケ(Physcomitrella patens)の液体静置培養. 植物環境工学 26, 160-162.
• 井樋昭宏、巣山拓郎(2018) 二酸化炭素施用が難発根性花木ギンヨウアカシア、オリーブ、フェイジョアの挿し木発根に及ぼす影響. 福岡県農林業総合試験場研究報 4, 117-121.

タイトルに関連する用語 (6件)： ガス透過性 ,  フッ素樹脂フィルム ,  高濃度 ,  炭酸ガス ,  環境 ,  創出