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J-GLOBAL ID：202002252460661989   整理番号：20A0491655

高錫青銅製釘の打込み・引抜き実験による機械的性質の評価ならびに古代中国における金属製釘使用の可能性

Evaluation of mechanical properties of High-tin bronze nails by driving and pulling experiments, and possibilities of using metal nails in ancient China

著者 (5件)： PELTONEN Junko (富山大) ,  内田純子 (中央研究院 歴史語言研) ,  堀江秀夫 (富山大) ,  長柄毅一 (富山大) ,  三船温尚 (富山大)
資料名： Fusus  (Fusus)
号： 11  ページ： 71-77  発行年： 2019年07月30日 
JST資料番号： L7846A  ISSN： 1883-0056  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,錫の比率を変えた高錫青銅製釘4種類を作製し,さらに熱処理条件を変えた8種類の高錫青銅製釘による打込み・引抜き・剪断などの実験から機械的性質の評価を行い,銅-22%錫の高錫青銅を焼入れした釘が硬度・靭性に優れる結果を得た。高錫青銅の一般的な使用は殷墟期以前からみられるが,これまでの出土資料などからは殷周時代を通して青銅製の釘が使われた可能性は低く,鉄器時代に入って木材を組み合わせるための鉄製釘が使用され始めたと推測できる。(著者抄録)

シソーラス用語： *青銅 ,  *釘 ,  *スズ添加合金 ,  熱処理条件 ,  焼入 ,  熱間鍛造 ,  添加物効果 ,  引抜 ,  剪断 ,  押込硬さ ,  剪断強さ ,  歴史 ,  中華人民共和国 ,  Vickers硬さ ,  機械的性質 ,  強度
準シソーラス用語： 中国古代史

分類 (1件)： 機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (8件)：

• 丹羽崇史 (2010) 「中国における高錫青銅器の展開-先秦期を中心に-」 『アジアの高錫青銅器-製作技術と地域性-』 平成22年度独立行政法人日本学術振興会国際研究集会、 pp.31-37
• 栗崎宏・藤井義久・簗瀬佳之・西川智子・中野ひとみ・瀬川真未・清水秀丸 (2015) 「伝統的木構造物で使用される銅金物の劣化抑制への寄与(第I報)-京都三条大橋欄干の蛍光X線分析-」 『木材保存』 Vol.41-6pp. 256-263
• 長柄毅一 (2010) 「現代のインド、韓国における高錫青銅器の加工と熱処理-熱間加工温度と熱処理温度の調査報告-」 『アジアの高錫青銅器-製作技術と地域性-』 平成22年度独立行政法人日本学術振興会国際研究集会、 pp.23-30
• 石川栄助 (1977) 『実務家のための新統計学』 槙書店、 pp.226-228
• 田中淡 (1989) 『中国建築史の研究』 弘文堂、 東京、 pp.5-147

タイトルに関連する用語 (10件)： 錫 ,  青銅 ,  釘 ,  打込み ,  実験 ,  機械的性質 ,  評価 ,  古代 ,  中国 ,  可能性