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J-GLOBAL ID：202002252603727566   整理番号：20A0514893

中規模養豚農家における小規模普及型メタン発酵システムの導入効果

The Effect of a Small-scale, Distributed Methane Fermentation System on a Medium-sized Pig Farm

著者 (7件)： 高崎力也 (豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 環境・生命工学系) ,  山田剛史 (豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 環境・生命工学系) ,  西村宗樹 (豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 環境・生命工学系) ,  蒲原弘継 (豊橋技術科学大学 グローバル工学教育推進機構) ,  熱田洋一 (豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 環境・生命工学系) ,  大門裕之 (豊橋技術科学大学大学院 工学研究科 環境・生命工学系) ,  大門裕之 (豊橋技術科学大学 グローバル工学教育推進機構)
資料名： 廃棄物資源循環学会論文誌(Web)  (Journal of the Japan Society of Material Cycles and Waste Management (Web))
巻： 30  ページ： 95-102(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U1367A  ISSN： 1883-5899  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,養豚農家の多くが,ふん尿処理時に発生する臭気の抑制や放流水の水質基準を満たすという課題に直面している。こうした課題に対し母豚数 100 頭の中規模養豚農家を対象とした小規模普及型メタン発酵システムを開発し,2016 年 4 月から養豚農家へ導入した。本システムは,中規模養豚農家が導入できる価格を意識し低廉化したものである。本研究では,システムの炭素・窒素フローおよび発電実績や導入効果を明らかにした。その結果,メタン発酵において原料中の炭素の内,51 % の炭素がバイオガスに分解された。発酵槽から排出される消化液は養豚農家の排水処理設備で適切に脱窒処理が行われていることがわかった。また,バイオガスによる月間発電量は,約 9,900 kWh であり,バイオガス発電の買取価格を 39 円/kWh とすると,年間売電収入は約 450 万円となり,本システムにおいてはシステム導入費を約 11 年で減価償却できることが示された。(著者抄録)

シソーラス用語： 養豚 ,  *飼育管理施設 ,  *農場 ,  *メタン発酵 ,  家畜糞尿 ,  家畜糞尿処理 ,  *バイオガス ,  生産 ,  発電 ,  発酵液 ,  脱窒
準シソーラス用語： *養豚場 ,  バイオガス生産 ,  バイオガス発電 ,  メタン発酵消化液

著者キーワード (10件)： メタン発酵システム ,  養豚農家 ,  再生可能エネルギー ,  電力固定価格買取制度 (FIT) ,  家畜ふん尿 ,  methane fermentation system ,  pig farm ,  renewable energy ,  feed-in tariff (FIT) ,  livestock manure

分類 (3件)： 農業廃棄物の利用  (FB07050I) ,  豚  (FD02040U) ,  生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y)

引用文献 (30件)：

• 1) 木下良智:畜産環境問題の現状と対策,日本養豚学会誌,第34巻,第3号,pp.123-129 (1997)
• 2) 深沼達也:愛知県の畜産環境の現状と課題,畜産環境情報,第61号,pp.11-20 (2015)
• 3) 山田正幸:生産利用現場からみた家畜ふん尿の処理利用の現状と課題,日本土壌肥料学雑誌,第83巻,第3号,pp.308-314 (2012)
• 4) 黒田和孝:畜産経営における悪臭問題の現状と課題,におい・かおり環境学会誌,第40巻,第4号,pp.212-220 (2009)
• 5) 小山 太,松原英隆,今村弥生,尾上 武,近藤隆一郎:養豚堆肥化施設における発生源別の臭気物質挙動,日本畜産学会報,第82巻,第4号,pp.397-404 (2011)

タイトルに関連する用語 (6件)： 中規模 ,  養豚 ,  農家 ,  普及 ,  メタン発酵 ,  導入効果