抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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イタリアの大規模地震後の復旧過程において,仮設住宅の建設と歴史的中心地の復旧を,多様な関係者間の関係を確立することによって実施した。本研究では,ラクイラ市の再開発統治(RG)の確立されたプロセスの特徴を明らかにした。RGの確立されたプロセスと再開発プロジェクト(RP)の実施プロセスの間の相互関係(MR)を同定した。第1に,文献調査を,政府主導イニシアチブと市民/専門家-協会-大学主導イニシアチブの両方に基づいて,再開発プロセスの6つのフェーズに関して実施した。第2に,6つのフェーズの間に採用されたRGプロトコルの特性を,各フェーズの間のRGプロトコルを可視化することによって明らかにした。第3に,実施されたRPプロセスの特性を,歴史的中心地とその周辺領域に3つのタイプのRPを重ね合わせることによって明らかにした。さらに,確立されたRGプロセスとRPの実施プロセスの間のMRを調べ,次の4つのMRを明らかにした:1)確立されたRGプロセス間のMRと,復旧プロジェクト保全のための特別な事務所の設立による協同復旧プロジェクトの実施プロセスを明らかにした。このMRは,RPの範囲を都市端部の城壁から歴史的中心地まで拡大した。2)確立されたRGプロセスと文化遺産保全プロジェクトの実施過程の間のMRを,市民団体の意識変化によって明らかにした。このMRは,多様化されたRGを都市城壁の協調的修理に関する確立された同意へと導き,城壁門から全都市城壁へとRPの範囲を拡大し,協調的修理と利用を含むようにRPの型を拡張した。3)確立されたRGプロセス間のMRとプロジェクト採用と市民参加による公共空間改良の実施プロセスを明らかにした。このMRは,展開されたRGを協調システムとして導き,それは市民協会コンソーシアム,都市政府,教区コミュニティ,および市民統括協議会を含むものである。4)確立されたRGプロセス間のMRと村の系列化のための街路保全の実施プロセスを明らかにした。このMRは,展開されたRGを協調システムとして導き,それは異なるステージでの市民協会と村の自治組織を含み,RPの範囲を拡大し,歴史的中心地に周辺領域を含めた。最後に,著者らの知見は以下のように3つの重要な提案をもたらした:1)RGの多様化と連続的強化が必要である。復旧プロセスにおける多様なRGの構築を通して,RGのタイプと範囲は拡大し,次に,拡大はRGの多様化を広げた。このMRを継続するために,RGは多様化され,連続的に強化される必要がある。2)巨大な自然災害後の復旧プロセスに関与する多様な関係者を協調するためのRGプラットフォームとして,ラクイラ市の都市中心部のような中間支援のための協会の早期の設立が必要である。そうすることによって,問題は共有され,プロジェクトは多様な関係者によって設計される;さらに,新しい統治システムを,特定のRPの目的に従って確立しなければならない。3)公共プロジェクトの拡大は,市民参加の促進を必要とする。そうすることによって,著者らは,歴史的中心地とそれらの周辺領域を通してRPを促進することができた。(翻訳著者抄録)