文献

J-GLOBAL ID：202002255533297910   整理番号：20A1239299

高輝度X線を用いた核共鳴散乱技術による原子核²²⁹Thアイソマー状態の人工生成

著者 (10件)： 海野弘行 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  笠松良崇 (大阪大 大学院理学研究科) ,  重河優大 (理研) ,  羽場宏光 (理研) ,  平木貴宏 (岡山大 異分野基礎科研) ,  増田孝彦 (岡山大 異分野基礎科研) ,  山口敦史 (理研) ,  横北卓也 (理研) ,  吉見彰洋 (岡山大 異分野基礎科研) ,  吉村浩司 (岡山大 異分野基礎科研)
資料名： Isotope News (Web)  (Isotope News (Web))
号： 768  ページ： 2-6 (WEB ONLY)  発行年： 2020年04月 
JST資料番号： U0894A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・新たな原子時計等の応用が期待される²²⁹Thのアイソマー生成を,高輝度X線を用いて人工的に行う方法の解説と今後の展望。
・わずか8eVにある第1励起準位への励起による検出の試みは困難なため,エネルギーが既知の第2励起準位を経て第1励起準位へ遷移させ,核共鳴散乱により検出。
・SPring-8で,核共鳴散乱の信号に比べ6桁以上多いプロンプト信号と,²²⁹Thの崩壊によるバックグラウンドに挟まれたわずかな時間領域での検出に成功。

シソーラス用語： *シンクロトロン放射 ,  Moessbauer分光法 ,  *トリウム同位体 ,  *異性体 ,  原子時計 ,  エネルギー準位 ,  放射光施設 ,  バックグラウンド ,  回転励起
準シソーラス用語： SPring-8 ,  *トリウム229 ,  人工放射性同位体

分類 (1件)： 金属のMoessbauer効果  (BM07082A)

引用文献 (10件)：

• B.R.Beck, et al., Phys. Rev. Lett., 98, 142501 (2007)
• E.Peik, and C. Tamm, Europhys. Lett., 61 181(2003)
• V.V. Flambaum, Phys.Rev. Lett., 97, 092502(2006)
• L. von der Wense, et al., Nature, 533, 47(2016)
• B. Seiferle, et al., Nature, 573, 243(2019)

タイトルに関連する用語 (6件)： 高輝度 ,  X線 ,  核共鳴散乱 ,  原子核 ,  アイソマー ,  人工