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J-GLOBAL ID：202002258040260675   整理番号：20A0056551

大阪府内浄水場における農薬代謝物の存在実態および浄水処理による除去効果

Occurrence and Treatment Efficiency of Pesticide Metabolites in Water Treatment Plants in Osaka

著者 (10件)： 安達史恵 (大阪健康安全基盤研) ,  吉田仁 (大阪健康安全基盤研) ,  高木総吉 (大阪健康安全基盤研) ,  小泉義彦 (大阪健康安全基盤研) ,  中島孝江 (大阪健康安全基盤研) ,  北村雅世 (大阪府 健康医療部) ,  鳥居将士 (大阪府 健康医療部) ,  吉田直志 (大阪府 健康医療部) ,  土屋誠 (大阪府 健康医療部) ,  山口進康 (大阪健康安全基盤研)
資料名： 水道協会雑誌  (Journal of Japan Water Works Association)
巻： 88  号： 12  ページ： 10-16  発行年： 2019年12月01日 
JST資料番号： G0025A  ISSN： 0371-0785  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在の水道水質検査における対象農薬リスト掲載農薬類の中には,代謝物等が食品安全委員会において評価されているにもかかわらず,測定対象となっていない農薬がある。それらについては,浄水中の形態について把握し,存在の可能性があるものについては,原体と合算した評価が必要と考えられる。本研究では,農薬類としてオリサストロビン,プロチオホス,アミトラズ,イプロジオンを対象とし,これらの代謝物等5種((5Z)-オリサストロビン,プロチオホスオキソン,N-2,4-ジメチルフェニル-N′-メチルホルムアミジン(DMPF),N-2,4-ジメチルフェニルホルムアミド(DMF),イソイプロジオン)について分析方法を確立後,大阪府内浄水場において実態調査を実施した。また併せて,浄水処理過程における除去性について検討した。その結果,(5Z)-オリサストロビンが浄水中に存在していることが明らかとなり,原体であるオリサストロビンとともに合算して評価することは妥当であると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 上水道 ,  大阪府 ,  浄水施設 ,  *水質試験 ,  農薬代謝 ,  *農薬代謝産物 ,  *実態調査 ,  *用水処理 ,  *除去 ,  効果 ,  農業殺菌剤
準シソーラス用語： *浄水場 ,  水質検査 ,  浄水処理 ,  除去性能

分類 (4件)： 上水道工学・用水処理一般  (SC02010X) ,  水質汚濁一般  (SB02010U) ,  水質調査測定一般  (SB02060X) ,  農薬一般  (FB06010J)

物質索引 (1件)： オリサストロビン

引用文献 (11件)：

• 厚生労働省健康局長:水質基準に関する省令の制定及び水道法施行規則の一部改正等について(平成15年10月10日付け健発第1010004号〔最終改正 平成30年3月28日生食発0329第1~4号〕)
• 平成29年度第1回水質基準逐次改正検討会資料2農薬類の分類の現状と課題について https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-KenkoukyokuSoumuka/0000183122.pdf
• 厚生労働省医薬品食品局食品安全部長:食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について(平成18年7月1日付け食安発第0711001号)(2006)
• 木下輝昭、山崎貴子、中川慎也、小田智子、小西浩之、守安貴子:アミトラズおよび分解物のLC-MS/MSによる同時分析および消毒剤による分解挙動、水環境学会誌、42 (2)、 pp.73-78 (2019)
• 土屋裕子、小林憲弘、五十嵐良明:水中におけるイプロジオン代謝産物の生成挙動とその検査法の検討、第54回全国衛生化学技術協議会年会講演集、pp.214-215(2017)

タイトルに関連する用語 (4件)： 大阪 ,  浄水場 ,  農薬代謝 ,  浄水処理