抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インドの低緯度地上局で約40年間にわたって収集したストーム時のVLFデータのスペクトル解析に基づいて,低緯度における地磁気嵐の極低周波数(VLF)波(ホイスラーと放射)への影響を概説する。概説は,プラズマ物理学における著者らの理論的知識の発展のために,ホイスラーとVLF放射の特徴とストーム時のVLF事象の重要性について紹介から始めた。これに続く4つの異なる節(2~5)で,磁気嵐の間に低緯度で観測されたVLF事象の物理を理解し説明する。に従う。2節ではホイスラーダクトと地磁気活動の全ての側面を説明し,3節はVLF波(ホイスラーと放射)活動とホイスラー分散を扱う。4節では,本論文で報告されているストーム時のVLFデータのスペクトル解析に用いられたダクト存続時間とVLF放出源を用いたホイスラーダクトの解析の方法を示す。5節は,インドの地上局でのVLFデータの記録に用いた実験のセットアップと,いくつかの選択されたストーム時のホイスラーと放射を観測された顕著な特徴のスペクトル解析の詳細の紹介とともに簡単に記述した。インドの観測点から得られたVLFデータを用いたストーム時のホイスラーと放射のスペクトル解析は,以下の結果を与えた(セクション6):(1)低緯度での磁気嵐期に観測された一般に異常な高分散ホイスラーは,中・高緯度のホイスラーであり,より高く間隔の狭いL値に沿って異なるダクトで伝播し,ダクトから出た後に,それらは電離層に浸透し地球電離層のウェーブガイドにトラップされ,低緯度地上局で受信されることが実証された。(2)VLF放射の場合,低緯度地上局で磁気嵐期間中に記録された様々なタイプのVLF放射は,ドップラーシフトされたサイクロトロン共鳴機構の過程を通して,より高いL値の赤道域で発生し,磁気嵐期間中の擾乱によって形成した異なるダクトにおける高磁場線に沿って伝播した中・高緯度放射であり,そして,ダクトから出た後に,それらは電離層に浸透し,そして,地球電離層ウェーブガイドに捕捉され,そして,ウェーブガイドで伝搬した後に,低緯度地上局で記録されたことが確認された。(3)磁気嵐期間における ホイスラーと放射活動の増加強度は,磁気嵐期間中のエネルギー電子のフラックス増加による付加的ダクトの形成による。(翻訳著者抄録)