抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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小学校教員養成系のコースに所属する理科専攻以外の学生の,理科に関する意識や理解の実情を把握し,小学校専門教科理科の授業の改善について検討するため,大阪教育大学学生,および大阪青山大学学生を対象に,科学・技術への関与度(extent of engagement in science and technology)や,小学校理科の基本的な内容の理解度に関する調査を実施した。調査の結果,授業を改善するための基礎的な知見を,以下の通り得た。1)理科を専攻しない大学生の科学・技術への関与度はあまり高くなく,小学校の若手教員や,同世代の一般市民よりも低い。2)小学校理科の基本的な内容である「水のあたたまり方」の設問に対する大学学生の正答率はそれぞれ7割ほどであるが,水のあたたまり方を対流や密度と言った科学概念と関連付けて深く理解している学生は少ない。3)科学・技術への関与度の高い層と低い層の間には正答率に有意な差は見られないが,正答者の理解度は高関与度層の方が高い傾向を示す。(著者抄録)