抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Androidアプリケーション(App)には,利用者や端末を一意に識別することを目的にグローバルIDを利用しているものがある.グローバルIDの中には,利用者による変更ができないという性質から個人特定につながる危険性が指摘されている.先行研究(福田ら,2018)では,AppによるグローバルIDの利用を,動的解析により通信内容を確認することで,明らかにした.このようなAppの動的解析を行うためには,Appの起動だけでなく解析中のGUI操作が必要である.しかし,GUI操作は解析者の経験則に依存していたり,グローバルIDの送信が行われたタイミングや送信の契機となったGUI操作などの具体的な状況を知ることができないといった問題がある.以上の背景から,GUI操作の自動化とグローバルID送信時の状況を取得可能とする動的解析システムを提案する.このシステムは,APIトレースによる動的解析とGUI操作と記録を同時に行うことで目的を達成している.評価では,マーケットに存在する実Appを対象に動的解析を実行し,画面遷移やGUI操作の座標など,グローバルIDの送信の契機となったGUI操作の傾向や送信タイミングを明らかにすることができた.(著者抄録)