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J-GLOBAL ID：202002262779038996   整理番号：20A0467456

システム同定を用いた非観測階の地震応答推定手法-同定次数・参照階数が推定誤差に与える影響-

EARTHQUAKE RESPONSE ESTIMATION ANALYSIS METHOD ON UNOBSERVED FLOOR USING A SYSTEM IDENTIFICATION: Influence of Identification Order and Reference Floor Number on Estimation Error

著者 (3件)： 千葉一樹 (東急建設) ,  伊丹十夢 (東急建設) ,  豊嶋学 (東急建設)
資料名： 東急建設技術研究所報  (Tokyu Construction Technical Reports)
号： 45  ページ： 69-74  発行年： 2020年01月31日 
JST資料番号： F0153B  ISSN： 0285-4546  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大地震発生後,都市部における超高層建物などの大規模施設では,複数テナントや企業が入居するオフィスにいる従業員や顧客の安全を守るため,建物内の被害状況を把握し,避難要否や建物の継続使用可否に対する迅速な判断が求められている。こうした背景から近年では,建物の構造健全性を可視化する被災度判定システムの需要が高まっている。執筆者らはこれまで,被災度判定システムに適用可能な解析技術として,偏分反復法によるシステム同定とモード重合法を組み合わせた手法を提案してきた。しかしながら,提案手法による地震応答の推定にはある程度の誤差が含まれており,本手法の適用条件が明確ではなかった。そこで本報では,提案手法による推定誤差の範囲を明らかにするため,鉄骨造を想定した解析モデルを使用して,参照階数,参照位置,同定次数を変動因子としたパラメータスタディを実施した。なお本報ではモード重合法による等価線形化による影響分析は別途検討するものとして,弾性範囲を対象とした分析結果を報告する。パラメータスタディによる分析の結果,参照階数と同定次数に対する誤差範囲を特定し,各解析モデルに対して算定された過小評価となる誤差倍率の変動性状を整理した。(著者抄録)

シソーラス用語： *システム同定 ,  *地震応答 ,  予測技法 ,  振動モード ,  高さ ,  測定データ ,  *予測誤差 ,  判定基準 ,  *災害調査 ,  *可視化 ,  重合せ ,  鋼構造 ,  解析モデル ,  数値解析 ,  誤差解析 ,  地震観測 ,  数値解法 ,  固有振動数 ,  減衰定数 ,  振幅
準シソーラス用語： パラメータ解析 ,  変分反復法 ,  振幅依存性

分類 (2件)： 建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P) ,  構造動力学  (HD02000E)

引用文献 (7件)：

• 健全度判定システムを用いた地震時の建物の管理マニュアル作成指針(案),科学研究費都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト2都市機能の維持・回復のための調査・研究,都市機能の維持・回復のための調査・研究プロジェクト運営委員会,2017年3月
• 防災拠点等となる建築物の機能継続に係る機能継続ガイドライン,国土交通省住宅局,2018年5月
• 千葉一樹,豊嶋学:システム同定を用いた非観測階の地震応答推定手法-多点参照・多自由度偏分反復法によるシステム同定の適用-,東急建設技術研究所報No.42,pp.25-30,2017.3
• 伊丹十夢,千葉一樹,豊嶋学:システム同定を用いた非観測階の地震応答推定手法-高層鉄骨造建物を対象とした強非線形領域における推定精度検証-,東急建設技術研究所報 No.44,pp.67-70,2019.3
• 千葉一樹,伊丹十夢,豊嶋学:並進と捩れの振動性状を有する建物を対象とした非観測階の地震応答推定手法,第15回日本地震工学シンポジウム梗概集,pp.3465-3474,2018.12

タイトルに関連する用語 (10件)： システム同定 ,  観測 ,  地震応答 ,  推定 ,  手法 ,  同定 ,  次数 ,  参照 ,  階数 ,  推定誤差