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J-GLOBAL ID：202002263348485639   整理番号：20A1674480

空間を操る 液晶の中にナノ空間を創る

著者 (2件)： 河野慎一郎 (名古屋大 大学院理学研究科) ,  田中健太郎 (名古屋大 大学院理学研究科)
資料名： 高分子  (Polymers)
巻： 69  号： 8  ページ： 390-391  発行年： 2020年08月01日 
JST資料番号： F0168A  ISSN： 0454-1138  CODEN： KOBUA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・サーモトロピック液晶の形状持続性大環状メソゲンは,自己組織化のスタック構造により,高度にカスタマイズ可能なナノチャネルを形成可能。
・これから分子認識サイト,閉じ込められた分子の組織化,および流動性媒体のナノリアクタとして使用するための新規な多孔性軟質材料を検討。
・カルバゾール単位とサルフェン単位からなるサーモトロピック液晶の大環状化合物を合成し,ゲスト分子を収容できる1.4nmサイズの内部空洞を構築。
・サーモトロピック液晶の挙動は,サルフェン配位子の金属配位によっても大きな影響を発現。
・さらに,より大きなπ共役ビルディングブロックを備えたカラムナー液晶の大環状化合物の拡張された個別の内部空洞を構築。
・内部空洞は対角線状で2.5nmと大きく,分岐アルキル鎖をもつ巨大n大環状化合物は,213°C以下でサーモトロピック液晶特性を発現。
・巨大な大環状化合物は,大環状メソゲンで構成されるサーモトロピックカラムナー液晶の中で最大の離散的内部空間を形成。

シソーラス用語： *空間 ,  *ナノ構造 ,  液晶 ,  大環状化合物 ,  超分子 ,  超分子構造 ,  ホスト-ゲスト化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  マイクロリアクタ ,  反応場 ,  マイクロチャネル ,  大環状錯体 ,  クラウンエーテル ,  メソゲン ,  多孔質体 ,  自己組織化 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： アザクラウンエーテル ,  カルバゾール誘導体 ,  ナノチャネル ,  ナノリアクタ ,  *ナノ空間 ,  巨大環状錯体

分類 (3件)： 分子化合物  (CE02000C) ,  分子の幾何学的構造一般  (BH05021S) ,  液晶一般  (BK03010L)

物質索引 (4件)： カルバゾール ,  サルフェン ,  1,4,7,10,13,16-ヘキサキス[4-(ドデシルオキシ)ベンゾイル]-1,4,7,10,13,16-ヘキサアザシクロオクタデカン ,  13,20,27-トリス(ヘキシルオキシ)ヘプタシクロ[37.3.1.1^4,8.1^11,15.1^18,22.1^25,29.1^32,36]オクタテトラコンタン-1(42),4(48),5,7,11(47),12,14,18(46),19,21,25(45),26,28,32(44),33,35,39(43),40-オクタデカエン-2,9,16,23,30,37-ヘキサイン-6,34,41-トリカルボン酸トリヘキシル

引用文献 (5件)：

• J. -M. Lehn, J. Malthête, and A. -M. Levelut, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1794 (1985)
• J. Zhang and J. S. Moore, J. Am. Chem. Soc., 116, 2655 (1994)
• S. Kawano, Y. Ishida, and K. Tanaka, J. Am. Chem. Soc., 137, 2295(2015)
• S. Kawano, T. Hamazaki, A. Suzuki, K. Kurahashi, and K. Tanaka, Chem. Eur. J., 22, 15674 (2016)
• S. Kawano, M. Kato, S. Soumiya, M. Nakaya, J. Onoe, and K. Tanaka, Angew. Chem. Int. Ed., 57, 167 (2018)

タイトルに関連する用語 (2件)： 液晶 ,  ナノ空間