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J-GLOBAL ID：202002266137743194   整理番号：20A0847070

アンケート結果から見たニホンナシ新品種「愛知梨3号」の有利販売の条件

Results of Questionnaire Surveys on New Japanese Pear Cultivar “Aichi-Nashi 3” and Requirements for Profitable Sales

著者 (6件)： 近藤貴士 (愛知県農業総合試) ,  吉村幸江 (愛知県農業総合試) ,  荒巻忍 (愛知県農業総合試) ,  早川優子 (愛知県農業総合試) ,  田中雄一 (愛知県農業総合試) ,  金原義浩 (愛知県農業総合試)
資料名： 愛知県農業総合試験場研究報告  (Research Bulletin of the Aichi Agricultural Research Center)
号： 51  ページ： 1-8  発行年： 2019年12月 
JST資料番号： Z0600B  ISSN： 0388-7995  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,愛知県農業総合試験場と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構が育成したニホンナシ新品種「愛知梨3号」の有利販売の条件を明らかにする目的で,愛知県内の卸売会社等の流通関係者,農産物直売施設等の販売担当者及び県内の消費者の三者にアンケート調査を実施した。その結果,以下のことが明らかになった。1。前述の三者における「幸水」又は「豊水」と比較した「愛知梨3号」の食味・外観の評価及び総合評価は,概ね同等又はそれ以上であった。2。顧客満足度分析では,前述の三者に共通した強みが「甘み」「シャリシャリ感」「みずみずしさ」,弱みが「果皮の色」「かたち」「果肉の色」であった。3。県内の消費者における果皮の着色段階別の食味評価は,絶対評価ではいずれの段階の果実も「普通」より評価が高く,「甘み」は「総合評価」と強い正の相関がみられた。相対評価では,カラーチャート値(以下,CC)2及び3の果実は基準果実よりも高い評価が多かったが,CC1の果実は基準果実よりも低い評価が多かった。4。有利販売の条件として,「果皮の着色段階を基準とした適期収穫の徹底」,「高い評価項目の認知促進」,「低い評価項目の理解促進」が必要と考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： アンケート ,  *ナシ ,  *新品種 ,  愛知県 ,  顧客満足 ,  色 ,  甘味 ,  果実【器官】 ,  時期 ,  *販売促進
準シソーラス用語： あまみ ,  ニホンナシ ,  *愛知梨3号 ,  果皮色 ,  顧客満足度 ,  収穫適期 ,  食味

分類 (1件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z)

引用文献 (9件)：

• 農林水産省.平成29年産果樹生産出荷統計.(2017). http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kazyu/index.html.(2019.6.1参照)
• 菅民郎.実例でよくわかるアンケート調査と統計解析.ナツメ社.東京.p.196-209(2011)
• 公益財団法人中央果実協会.平成29年度果物の消費に関するアンケート調査報告書.p.122-123(2018)
• 杉浦明.果樹栽培の基礎.農山漁村文化協会.東京.p.112(2004)
• 土本浩介,落合幾美,早川優子,金原義浩.愛知県内で求められるナシの姿.農業・食料経済研究.64(1),48(2018)

タイトルに関連する用語 (6件)： アンケート ,  ニホンナシ ,  新品種 ,  愛知 ,  梨 ,  販売