抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1960年代以来数多くのプロジェクトが実施されてきたが,外部プロジェクトスタッフが去ればほとんどのプロジェクトのアウトプットは急速に放棄されるため,累積的な効果がなかった。本分野で悪評高いこの現実についてしばしば非難されている二つの原因は,継続コストと受け手のオーナーシップの欠如である。参加型援助の採択と援助内容のアラインメントは,これまで提案されてきた二つの最も顕著な解決策であるが,多くの懐疑論に直面している。これらの問題に対する議論はこれまでほとんどがイデオロギーに基づく。そこで,本研究ではフィールド実験の利用により援助アウトプット持続可性への参加及びアラインメントのネット影響についての経験的証拠を提供しようと試みた。家庭内での飲料水浄化(HWTS)プロジェクトを本研究の事例として選択し,ウガンダの192世帯を三つのグループ,つまり非参加・非アラインメント型(参照カテゴリ),非参加・アラインメント型および参加型に無作為割り付けした。最後のカテゴリは,参加者の選択に基づき非アラインメント型とアラインメント型の二つのグループにさらに分けた。塩素と煮沸を利用して非アラインメント型,アラインメント型の援助コンテンツを表した。アウトプットの連続性は,介入の二週間後及びさらに介入の4ヶ月後に確認した。多変量コックス比例ハザードモデルに加えてログランク検定を用いた生存率の二変数分析を適用した。その結果,アラインメントはプラスの影響を与えずマイナスの影響を与える一方で,参加はHWTSの持続的実践にプラスにもマイナスにも影響を与えないことが明らかになった。本実験で利用したサンプルは特定の国の特定コミュニティの世帯のものであるが,これらの結果は,プロジェクトのアウトプットを持続可能にする場合に参加やアラインメント以外の新しいアプローチの探索の必要性を確証している。(翻訳著者抄録)