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J-GLOBAL ID：202002269266291435   整理番号：20A0995888

商店街の来街者回遊行動と店舗間構造にチェーンストアが与える影響に関する研究 -大都市部の3つの商店街を対象として-

A STUDY ON IMPACTS MADE BY CHAIN STORES ON SHOP-AROUND BEHAVIORS OF VISITORS AND INTER-STORE STRUCTURES IN SHOPPING STREETS -A case of shopping streets at the metropolitan areas-

著者 (3件)： 赤澤加奈子 (日本大学理工学部建築学科) ,  川端遼太 (日本大学) ,  根上彰生 (日本大学理工学部建築学科)
資料名： 日本建築学会計画系論文集  (Journal of Architecture and Planning (Transactions of AIJ))
巻： 85  号： 767  ページ： 113-120(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： Y0894A  ISSN： 1340-4210  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的は,商店街における来訪者回遊行動と店舗間構造の実際の状態を理解し,分析することである。本研究では,チェーンストアの数が増加している1つ以上の商店街を対象とした。これにより,本研究では,商店街における訪問者回遊行動と店舗間構造に及ぼすチェーンストアの影響を明らかにした。結果として,チェーンストアのビジネスタイプを見ると,ショッピング商品と利便性製品を販売する店舗は,顧客を引き付ける能力に対して高い価値を示し,携帯電話を含むサービス関連ショップは低い値を示した。一方,それらのビジネスタイプに注目すると,スーパーマーケットは,他のビジネスタイプと比較して,更なる距離とより広いエリアから顧客を引き付けることに成功した。一方,ドラッグストアはそれらの間でしばしば回避行動を引き起こした。また,全体として商店街における店舗間ネットワークの視点から,店舗間構造がより分割されている傾向が観察され,チェーンストアの比率が高くなるにつれて,訪問者回遊行動の発生範囲は小さくなった。一般的に言えば,単一店舗が扱うことができる製品の数と種類に限界があり,従って,小規模と中規模の店舗が商店街において互いに補完するのが理想的である。しかしながら,チェーンストアの数の増加は商店街における店舗間構造を制限する可能性がある。商店街における将来の来訪者回遊行動を改善するためには,全体としてそれらを理解する代わりに,商店街をそれぞれの地域に分類することにより,訪問者回遊行動と店舗間構造を理解することが必要である。より具体的には,店舗の最良の配置は,顧客を引き付け,関係させるチェーンストアの能力を正しく理解することにより,商店街におけるテナント分布の適切な管理を通して達成できると考えられる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *商店街 ,  *消費者 ,  行動科学 ,  回遊 ,  *チェーンストア ,  大都市 ,  小売店 ,  サービス業 ,  スーパーマーケット ,  薬局 ,  *配置計画 ,  地理的分布 ,  経営管理
準シソーラス用語： 店舗間構造 ,  ドラッグストア

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分類 (1件)： 住居地域計画一般  (RD03010G)

引用文献 (5件)：

• 1) MATSUMURA, N. and MIYAKE, N.:The Study of the Relations Be tween the Shopping District Stores by the Visitor's Action, Japan Society of Civil Engineers Journal D3(Civil Engineering Planning), vol68, No5, pp. 445~452, 2012(in Japanese) 松村暢彦, 三宅直:来街者行動から見た商店街店舗間構造に関する研究, 土木学会論文集 D3(土木計画学), vol68, No5, pp. 445~452, 2012
• 2) PARK, H. and SATOH, S. : Analystsn the Pedestrian Rambling Acti vities and Spatial Structure in Downtown -By the follow-up-pedestrian survey using rambling unit-, Journal of Architecture and Planning(Transactions of AIJ), No. 605, pp. 143~150, 2006.7(in Japanese) 朴喜潤, 佐藤滋:中心市街地における都市空間構成と歩行者回遊行動に関する研究-歩行者追跡調査結果と回遊単位概念を用いて-, 日本建築学会計画系論文集, No. 605, pp. 143~150, 2006.7
• 3) TAKEUCHI, M., YOSHIDA, T. and KANEDA, T. : A Transition Analysis of Shopping Street Complex District from the Viewpoint of Shop-Around Behaviors -A survey of Osu district, Nagoya in 2008-, Journal of Architecture and Planning(Transactions of AIJ), No. 660, p p. 361~368, 2011.2(in Japanese) 竹内昌史, 吉田琢美, 兼田敏之 : 回遊行動からみた商店街複合地区の動態分析-2008年名古屋市大須地区調査の結果を中心として-, 日本建築学会計画系論文集, No. 660, pp. 361~368, 2011.2
• 4) SAITO, S., NAKASHIMA, T. and KAKOI, M.:Identifying the Effect of City Center Retail Redevelopment on Consumer's Shop-around Behavior: An Empirical Study on Structural Changes of City Center at Fukuoka City, Studies in Regional Science, 29(3), pp. 107~130, 1998(in Japanese) 斎藤参郎, 中嶋貴昭, 栫井昌邦 : 消費者回遊行動から見た大規模再開発による都心の構造変化に関する実証的研究, 地域学研究, 29巻, 3号, pp. 107~130, 1998
• 5) TSUBOI, Y. and KITANO, K. : Survey and Analysis on Preservation and Revitalization of the "Yokochou" Shopping Alley, Journal of Architecture and Planning(Transactions of AIJ) 75, 648, pp. 367~37 6, 2010.2(in Japanese) 坪井善道, 北野幸樹:横丁商店街の保存・再生に関する調査・分析, 日本建築学会計画系論文集, No648, pp. 367~376, 2010.2

タイトルに関連する用語 (6件)： 商店街 ,  回遊行動 ,  店舗 ,  チェーンストア ,  研究 ,  大都市