文献

J-GLOBAL ID：202002269821479904   整理番号：20A2543498

蛍光体材料の最前線(前編)マンガンイオン(II)含有リン酸塩ガラスの赤色蛍光-高輝度化と紫外LED励起を目指して-

Red Fluorescence Properties of Manganese (II) Ion-Doped Phosphate Glasses: Toward the Realization of High Brightness under UV LED Light Excitation

著者 (3件)： 和田憲幸 (National Inst. Technol., Suzuka Coll.) ,  小島一男 (Ritsumeikan Univ.) ,  井上幸司 (Mie Prefecture)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 55  号： 11  ページ： 825-828  発行年： 2020年11月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・赤色PCLED(蛍光体波長変換LED)にMn²⁺含有リン酸塩ガラスを利用するために,紫外線を吸収しそのエネルギーをMn²⁺に渡し,Mn²⁺の赤色蛍光を発現させる賦活助剤になりうるイオンおよび欠陥について紹介。
・Mn²⁺とIn³⁺との共添加により,紫外線を吸収しMn²⁺へのエネルギー移動を起こす欠陥を生成し,これが賦活剤となり,紫外線チップ励起に対応したPCLED用赤色蛍光体の候補となる可能性。
・ホストガラス原料のリン酸二水素アンモニウムが熱分解してNH₃を生じ,これが添加したAg₂Oを還元し,生じた銀イオンからMn²⁺へのエネルギー移動が起こり,Mn²⁺から強い赤色蛍光バンドが発現。

シソーラス用語： *マンガン化合物 ,  *リン酸塩ガラス ,  赤色光 ,  発光ダイオード ,  紫外線 ,  周波数変換 ,  リン酸水素アンモニウム ,  エネルギー移動 ,  *赤色発光 ,  高輝度 ,  光波長変換 ,  リン酸二水素アンモニウム ,  *紫外線発光ダイオード
準シソーラス用語： *紫外LED

分類 (1件)： 無機化合物のルミネセンス  (BM08093J)

引用文献 (10件)：

• 清水義則,阪野顕正,板東完治,森口敏生,野口泰延,阪井一彦, 希土類, 40, 150-151 (2002).
• A. L. N. Stevels and A. T. Vink, J. Lumin., 8, 443-451 (1974).
• T. Murata, T. Tanoue, M. Iwasaki, K. Morinaga and T. Hase, J. Lumin., 114, 207-212 (2005).
• R. Reisfeld, A. Kisilev and C. K. Jorgensen, Chem. Phys. Lett., 111. 19-24 (1984).
• 和田憲幸,古川幹也,小島一男, 溶融塩および高温化学, 60, 100-108 (2017).

タイトルに関連する用語 (8件)： 蛍光体 ,  マンガンイオン ,  リン酸塩ガラス ,  赤色 ,  蛍光 ,  高輝度 ,  紫外LED ,  励起