抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
歩行者が安全に歩くためには,歩きながら情報提示を受けつつも,路面や周囲の状況を確認する必要がある.本稿では,提示される情報として経路情報など空間的に広がる情報を取り上げる.こうした情報提示を視覚的に行うには,眼鏡型の複合現実感デバイスが適している.しかし,情報を仮想物体の形で眼前のシーンに重ねて提示をすると,仮想物体の背後の状況を視認しにくくなりうる.さらに,見慣れない仮想物体に過度に注意が向き,眼前のシーンへの注意がおろそかになる可能性もある.そこで本稿では,経路情報を複合現実的に提示する際,アクティブパターンという単純な形状の仮想物体をシーンに対して動的に配置することを提案する.アクティブパターンは経路情報を表現できるよう,眼前のシーンに合わせて配置される.アクティブパターンとして用いる単純かつ小さい仮想物体はシーンに対して動いているので,仮想物体の背後を隠してしまうことは生じにくい.アクティブパターンが利用者の注意を過度に集めないようにするために,アクティブパターンの表示には細心の注意を払う必要がある.本稿では,アクティブパターンを適切に表示するための検討を行った.Magic Leap1をデバイスとして用いた経路提示の実験では,表示する仮想物体の形に差は見られなかったが,床の高さ,または膝の高さで表示することが望ましいという結果が得られた.(著者抄録)