抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,大規模キャベツ生産地域に近接して成立した中規模キャベツ生産地域である鹿嶋市小宮作地区を事例に,中規模キャベツ生産地域の存続形態について明らかにした.小宮作地区では,大規模生産地域の出荷量に押され,端境期を狙った出荷や地方卸売市場への出荷が利用されていた.その際には,任意出荷組合を通じて出荷されていた.こうした任意出荷組合では個選共販が採用され,出労機会はほとんどなく,JAのような厳しい規格の統一もみられない.個人で選果し,個人で卸売市場にまで運搬している.一見すると個人による卸売市場への出荷にさえみえるが,こうした「緩い集団」とも言える任意出荷組合の存在が,小宮作地区という中規模キャベツ生産地域を存続させてきた.しかし,近年は端境期の期間が縮小し,生産者の高齢化も進行しており地域の存続形態の変革の時期にあった.(著者抄録)