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J-GLOBAL ID：202002273372237163   整理番号：20A2181002

数値実験による竜巻の再現性と問題点 メソβスケール渦に伴う海上の竜巻

著者 (1件)： 栃本英伍 (防災科学技術研)
資料名： 気象研究ノート
号： 243  ページ： 185-192  発行年： 2020年09月23日 
JST資料番号： G0121A  ISSN： 0387-5369  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・スーパーセルと同様に温帯低気圧内に発生し,2015年9月対馬海峡で漁船を転覆させた竜巻状渦のメタβスケール渦(MBV)について発生機構を検討。
・気象庁非静力学モデルを用い50mの解像度で数値シミュレーションを実施。
・解析によると,MBVの水平シアが強い領域で水平スケールが1kmよりも小さい竜巻状渦が複数発生。
・MBVは海面近くで最も大きな渦度を持ち,高度1km付近に強い下層メソサイクロンを有するスーパーセルとは異なる特徴。
・MBVは,竜巻等の突風が生じる新しいタイプの渦,対流システムと考えられ,同様の海難事故が発生していることから今後調査研究が必要。

シソーラス用語： *突風 ,  事故 ,  海難 ,  *渦流 ,  大気モデル ,  計算機シミュレーション ,  *海上 ,  渦度
準シソーラス用語： *メタβスケール渦 ,  海難事故 ,  気象庁非静力学モデル

分類 (1件)： 中小規模擾乱,降水特性  (DC05120X)

引用文献 (11件)：

• Davis, C. and Co-authors, 2004: The bow echo and MCV experiment: observations and opportunities. Bull. Amer. Meteor. Soc., 85, 1075-1093.
• Davis, C. A. and T. J. Galarneau, 2009: The vertical structure of mesoscale convective vortices. J. Atmos. Sci., 66, 686-704.
• Deardorff, J. W., 1980: Stratocumulus-capped mixed layers derived from a three-dimensional model. Bound.-Layer Meteor., 18, 495-527.
• Ikawa, M. and Co-authors, 1991: Numerical modeling of the convective snow cloud over the Sea of Japan: Precipitation mechanism and sensitivity to ice crystal nucleation rates. J. Meteor. Soc. Japan, 69, 641-667.
• 気象庁,2016:日本版藤田スケールに関するガイドライン,116pp. http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/tornado/kentoukai/kaigi/2015/1221_kentoukai/guideline.pdf

タイトルに関連する用語 (7件)： 数値実験 ,  竜巻 ,  再現性 ,  問題点 ,  スケール ,  渦 ,  海上