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J-GLOBAL ID：202002278744223218   整理番号：20A0844216

対馬における石屋根のコヤの配置に関する小気候学的研究

Local climatological study on layout of stone roof storehouses in Tsushima Island, Japan

著者 (5件)： 橋本剛 (筑波大 芸術系) ,  小林久高 (島根大) ,  佐藤布武 (名城大 理工) ,  今和俊 (筑波大 大学院人間総合科学研究科) ,  栗原広佑 (筑波大 大学院人間総合科学研究科)
資料名： 人間と生活環境  (Journal of Human and Living Environment)
巻： 26  号： 2  ページ： 101-112  発行年： 2019年10月 
JST資料番号： L4373A  ISSN： 1340-7694  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的は,対馬の石屋根のコヤの配置と集落小気候との関係を検証することである。対馬市の久根田舎集落において,2015年,2016年,2018年の冬季に小気候観測調査を行った。対馬上空で季節風が卓越する時,久根田舎集落では主に南西から西の風が吹き,北東の風が観測されることもあった。久根田舎集落の南西部には,「コヤヤシキ(小屋屋敷)」と呼ばれる石屋根のコヤの群倉が形成されている。調査の結果,集落において石屋根のコヤの群倉は冬季の季節風の風上側にあたることが確認された。久根川沿いのコヤは,冬季の季節風の風下側にあたり延焼の恐れがあるとともに,北東の風が吹く時には風上側になり相対的な強風域となる。集落北側の山沿いのコヤは弱風域にあたり,延焼の恐れが少ない。石屋根のコヤの配置パターンと風環境の関係が明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： 対馬 ,  *屋根 ,  風向 ,  *配置 ,  景観 ,  *気候学 ,  季節風 ,  季節的変動 ,  *倉庫 ,  集落 ,  冬 ,  構造物
準シソーラス用語： コヤ ,  気候景観 ,  *群倉 ,  *石屋根 ,  板倉

分類 (2件)： 屋根  (RB03030W) ,  建築環境一般  (RB02010T)

引用文献 (21件)：

• 安藤邦廣,筑波大学安藤研究室 2010:対馬のコヤ,小屋と倉,建築資料研究社,96/105
• 青山高義 2000:対馬-板倉と石屋根,日本の気候景観-風と樹 風と集落-,古今書院,139/142
• 藤島亥治郎 1934:壹岐・對馬の建築,建築雑誌,第48集,第591号,日本建築学会,1257/1281
• 古川修文,山田水域,鄭宗炫,多田剛 1989:対馬の石屋根小屋の構法と材料の温熱特性,民俗建築,第96号,50/57
• 濱定史,安藤邦廣,黒坂貴裕,小林久高,釜床美也子 2005:対馬のコヤの群倉立地(対馬のコヤの総合的研究 その3),日本建築学会大会学術講演梗概集,E-1,689/690

タイトルに関連する用語 (4件)： 対馬 ,  石 ,  屋根 ,  研究