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J-GLOBAL ID：202002285522263257   整理番号：20A0367497

超臨界二酸化炭素中でアセチル化処理したスギ材の耐朽性評価

Evaluation of decay resistance for acetylated sugi wood produced with supercritical carbon dioxide

著者 (6件)： 松永正弘 (森林総合研) ,  松永浩史 (森林総合研) ,  石川敦子 (森林総合研) ,  小林正彦 (森林総合研) ,  神林徹 (森林総合研) ,  片岡厚 (森林総合研)
資料名： 木材保存  (Wood Protection)
巻： 46  号： 1  ページ： 20-29  発行年： 2020年01月25日 
JST資料番号： G0869A  ISSN： 0287-9255  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では超臨界二酸化炭素中でアセチル化処理した木材の耐朽性を評価した。実験試料は土中埋設試験にはスギ(Cryptomeria japonica D.Don)心材試片を,室内強制腐朽試験にはスギ辺材試片を用いた。試片を全乾状態にして,120°C/10~12MPaの超臨界二酸化炭素中でアセチル化処理を8時間行った。そして,アセチル化処理試片を国内二箇所の試験地に埋設し,5年間の質量変化を測定した。その結果,5年間の土中埋設による質量減少はほとんどなく,高い耐朽性が示された。超臨界二酸化炭素中でのアセチル化処理によって,スギ心材中の抽出成分が抽出されることが示唆されたが,耐朽性に影響を及ぼすことはなかった。また,室内強制腐朽試験の結果においても,超臨界二酸化炭素中でアセチル化処理した試片は高い耐朽性を示し,試片の中心部においても十分にアセチル化されているものと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *スギ材 ,  耐久性 ,  木材性質 ,  超臨界二酸化炭素 ,  *アセチル化 ,  スギ ,  心材 ,  辺材 ,  埋設 ,  木材腐朽 ,  *耐久試験 ,  処理木材 ,  寸法安定性 ,  サルノコシカケ科 ,  木材腐朽菌 ,  抽出 ,  成分 ,  防腐処理 ,  脂肪酸 ,  カルボン酸無水物
準シソーラス用語： Cryptomeria japonica ,  Fomitopsis palustris ,  質量減少率 ,  耐朽性 ,  抽出成分

分類 (1件)： 製材・加工  (FF05032S)

物質索引 (1件)： 無水酢酸

引用文献 (19件)：

• 1)Stamm, A. J., Tarkow, H. : Dimensional stabilization of wood. The Journal of Physical and Colloid Chemistry, 51 (2), 493-505 (1947).
• 2)Clermont, L. P., Bender, F. : The effect of swelling agents and catalysts on acetylation of wood. Forest Products Journal, 7 (5), 167-170 (1957).
• 3)Rist, J., Arseneau, D. F. : Dimensional stabilization of wood. Forest Products Journal, 7 (6), 210-213 (1957).
• 4)Stamm, A. J. : Wood and Cellulose Science, The Rolland Press Company, 329-333 (1964).
• 5)Minato, K., Takazawa, R., Ogura, K. : Dependence of reaction kinetics and physical and mechanical properties on the reaction systems of acetylation II: physical and mechanical properties. Journal of Wood Science, 49 (6), 519-524 (2003).

タイトルに関連する用語 (5件)： 超臨界二酸化炭素 ,  アセチル化 ,  スギ材 ,  耐朽性 ,  評価