抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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観光地に対する観光客の地域愛着が高まることで,その地域を大事にする気持ちが生まれ,ごみのポイ捨てや地域消費といった問題を防ぎ,より良い観光地をつくることができると考えられている.本研究では地域愛着に着目し,日本人・外国人観光客の地域愛着の規定因を同定,比較することを目的とした.具体的には,青森県奥入瀬で2019年に実施された観光モビリティ・マネジメントでの観光客向けアンケートのデータを用いて,観光客の個人属性・観光実態が地域愛着へ与える影響を分析し,また,日本人・外国人観光客の地域愛着の規定因の差異を検証した.その結果,1)観光客の地域愛着は来訪回数・宿泊数・観光への満足度によって異なること.2)観光客の観光への満足度・来訪回数・風土との接触度は地域愛着の規定因になりうる可能性があること.3)共分散構造分析により,観光実態・風土との接触度・地域愛着・観光MMへの態度には関連性があることが明らかになった.(著者抄録)