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J-GLOBAL ID：202002286706075889   整理番号：20A2240673

防鹿柵で囲まれた集水域と囲まれなかった集水域の二次渓流における,柵設置1年後の水生昆虫群集

Aquatic insect communities in second-order streams in catchments with and without deer-exclusion fencing one year after fence establishment.

著者 (7件)： 今井健介 (京都教大 大学院教育学部) ,  今井健介 (京大 地球環境学堂) ,  吉村真由美 (森林総合研) ,  境優 (京大 地球環境学堂) ,  境優 (中央大 理工) ,  夏原由博 (京大 地球環境学堂) ,  夏原由博 (名古屋大 大学院環境学研究科)
資料名： 環動昆  (Japanese Journal of Environmental Entomology and Zoology)
巻： 31  号： 3  ページ： 101-109  発行年： 2020年10月05日 
JST資料番号： L1887A  ISSN： 0915-4698  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・防鹿柵を設置してニホンジカを排除して下層植生が再生した集水域と対照として防鹿柵を設置しなかった隣接する集水域における1年後の水生昆虫群集の変化について調査。
・合計で7目36科69群を採集でき,防鹿柵を設置した集水域の方が設置しなかった集水域よりも分類群の総数と個体総数が多いことが判明。
・採集した昆虫の生活型から見た個体群密度の比較から,過採食による下層植生の劣化が生物群集に与える影響が大きい可能性が示唆。

シソーラス用語： 防護柵 ,  流域 ,  水生動物 ,  *植生 ,  生息環境 ,  生息分布 ,  生息場所 ,  *生息密度 ,  探索行動 ,  *生物相互作用 ,  *下層植生 ,  *水生昆虫 ,  *昆虫綱 ,  *節足動物 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *昆虫類 ,  採食 ,  集水域

分類 (2件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (19件)：

• 福島慶太郎・井上みずき・阪口翔太・藤木大介・山崎理正・境 優・齊藤星耕・中島 皇・高柳 敦(2011)ニホンジカによる過採食が芦生の冷温帯天然林の生物多様性と生態系機能に及ぼす影響の解明.プロ・ナトゥーラ・ファンド第20期助成成果報告書 pp.181-199.
• 福島慶太郎・徳地直子(2008)シカの食害が森林生態系の物質循環に与える影響:渓流水質の予備調査から.森林研究77:77-87.
• 古澤仁美・宮西裕美・金子真司・日野輝明(2003)ニホンジカの採食によって林床植生の劣化した針広混交林でのリターおよび土壌の移動.日本林學會誌85: 318-325.
• Kato, M. and Y. Okuyama (2004) Changes in the biodiversity of a deciduous forest ecosystem caused by an increase in the sika deer population at Ashiu, Japan. Contr. Biol. Lab. Kyoto Univ. 29: 237-448.
• 川合禎次(編)・谷田一三(編)(2005)日本産水生昆虫: 科・属・種への検索.東海大学出版,神奈川.

タイトルに関連する用語 (5件)： 柵 ,  集水域 ,  渓流 ,  水生昆虫 ,  群集