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J-GLOBAL ID：202002286773232725   整理番号：20A1720180

突起付き鋳鉄製プレート圧着接合法を用いたダンパー接合部設計法の提案とダンパーを組み込んだRCフレーム実験による検証 -突起付き鋳鉄製プレート圧着接合法を用いたコンクリート系構造物へのダンパー適用に関する研究 その2-

DESIGN METHOD OF DAMPER CONNECTIONS BY POST-TENSIONED CONNECTION UTILIZING DUCTILE CAST IRON PLATE WITH SHEAR-KEY AND EXPERIMENTAL VERIFICATION OF RC FRAME WITH DAMPERS -Applications of dampers in concrete composite structures by post-tensioned connection utilizing ductile cast iron plate with shear-key Part 2-

著者 (8件)： 毎田悠承 (東京工業大学環境・社会理工学院建築学系) ,  坂田弘安 (東京工業大学環境・社会理工学院建築学系) ,  島崎和司 (神奈川大学工学部建築学科) ,  和泉信之 (千葉大学大学院工学研究院) ,  竹中啓之 (戸田建設技術開発センター) ,  渡辺亨 (岡部技術開発部) ,  佐伯英一郎 (日之出水道機器) ,  渋田敬一郎 (日之出水道機器)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
巻： 85  号： 770  ページ： 563-573(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： いくつかの間接継手は,コンクリート構造物とダンパの接合方法として,スタッドとモルタルなどの剪断抵抗要素を使用する。しかし,著者らは,コンクリート構造物とダンパの接合方法として,突起付き鋳鉄製プレートを利用した圧着接合を用い,接合部の挙動を研究している。突起付き鋳鉄製プレート圧着接合法は,一般的な間接法より高い剛性と剪断強さを有する。本研究の目的は,突起付き鋳鉄製プレート圧着接合法を用いて,コンクリート構造物にダンパを適用するための設計法を確立することであった。本論文では,接合部設計法を追加要素試験の結果と以前の研究の結果から検討した。さらに,ダンパを有する鉄筋コンクリート(RC)フレームを,接合部設計法を用いて試験した。追加要素試験と以前の研究から,中実断面を有する剪断キー試験片の強度を,摩擦抵抗と支圧抵抗の合計として計算することができた。中空断面を有する剪断キー試験片の支圧抵抗に関して,剪断キー外側のコンクリートの支圧抵抗と剪断キー内部の柱状コンクリートの剪断強さを考慮することによって,試験結果を全般的に評価した。ここで,剪断キーの中の柱状コンクリートの剪断強さは,以前の研究で報告された圧縮応力下の柱状コンクリート剪断キーの剪断応力抵抗に基づいた。支圧強度式と摩擦抵抗の加算によって,接合部の剪断強さも同様に計算することができた。上記の要素試験の結果と以前の研究の結果に基づいて,ダンパ接合部設計法を提案した。最後に,ダンパを有するRCフレームを,接合部設計法を用いて試験した。座屈拘束ブレース(BRB)をダンパに使用した。試験片のパラメータは,RC梁に対するダンパ接合部のタイプとヒンジ再配置の有無であった。試験結果は,層間変形角がRCフレーム降伏のそれより大幅に小さい初期段階で,BRBがエネルギーを消散し始めることを示した。ダンパ接合部の変位は0.3mm以内であり,BRBの挙動に影響を及ぼす変位は無かった。上記の結果から,提案したダンパ接合部設計法は有効であった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *鋼板 ,  *ダンパ ,  突起部 ,  球状黒鉛鋳鉄 ,  付着 ,  *接合部 ,  斜め部材 ,  制振構造 ,  耐震設計 ,  鉄筋コンクリート構造 ,  建築物 ,  骨組
準シソーラス用語： RC骨組 ,  *ガセットプレート ,  圧着 ,  座屈拘束ブレース ,  鉄筋コンクリート構造物

著者キーワード (12件)： - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  - ,  -

分類 (2件)： 接合部  (HD03080V) ,  建築物の耐震,免震,制震,防振  (RB01035P)

引用文献 (13件)：

• 1) Yusuke Maida, Shunsuke Makita, Tomoki Nishina, Nobuyuki Izumi : Structural Characteristics of Existing High-rise RC Buildings Classified as Seismic Resistant, Seismic Response Control, and Seismic Isolation Structure, AIJ Journal of Technology and Design, Vol. 24, No. 56, pp. 171-176, 2018.2 (in Japanese) 毎田悠承, 蒔田峻介, 仁科智貴, 和泉信之:耐震・制振・免震構造に分類した既存超高層RC造建築物の構造特性, 日本建築学会技術報告集, 第24巻, 第56号, pp. 171-176, 2018.2
• 2) Hiroshi Kuramoto, Wataru Kohira, Tomoya Matsui, Ken Tokoro, Koh Uematsu, Hiroshi Nakamura, Kazuhiko Kasai, Akira Wada : Dynamic Behavior of RC Frame Installing Stud Column with Viscoelastic Damper, Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ), No. 618, pp. 89-96, 2007.8 (in Japanese) 倉本洋, 小平渉, 松井智哉, 所健, 植松工, 中村博志, 笠井和彦, 和田章 : 粘弾性ダンパー付き間柱を設置したRCフレームの動的挙動, 日本建築学会構造系論文集, 第618号, pp. 89-96, 2007.8
• 3) Yuta Sashima, Yasushi Sanada, Hiroki Sugiura : A New Friction Damper to Enhance Energy Dissipation Capacity of Prestressted Concrete Structure, Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ), Vol. 76, No. 666, pp. 1489-1497, 2011.8 (in Japanese) 佐島悠太, 真田靖士, 杉浦弘樹 : プレストレストコンクリート構造のエネルギー吸収性能を向上する摩擦ダンパーの開発, 日本建築学会構造系論文集, 第76巻, 第666号, pp. 1489-1497, 2011.8
• 4) Yusuke Maida, Kiyoka Kinoshita, Hiroyasu Sakata, Kazushi Shimazaki, Nobuyuki Izumi, Eiichiro Saeki : Shear Strength Evaluation of Post-tensioned Connection between Ductile Cast Iron Plate with Shear-key and Concrete - Applications of dampers in concrete composite structures by post-tensioned connection utilizing ductile cast iron plate with shear-key Part 1 -, Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ), Vol. 82, No. 739, pp. 1425-1435, 2017.9 (in Japanese) 毎田悠承, 木下澄香, 坂田弘安, 島崎和司, 和泉信之, 佐伯英一郎 : 突起付き鋳鉄製プレートとコンクリートの圧着接合面におけるせん断耐力の評価 -突起付き鋳鉄製プレート圧着接合法を用いたコンクリート系構造物へのダンパー適用に関する研究 その1-, 日本建築学会構造系論文集, 第82巻, 第739号, pp. 1425-1435, 2017.9
• 5) Architectural Institute of Japan, Recommendation for Design of Connections in Steel Structures, pp. 292-295, 2013.7 (in Japanese) 日本建築学会 : 鋼構造接合部設計指針, pp. 292-295, 2013.7

タイトルに関連する用語 (13件)： 突起 ,  鋳鉄 ,  圧着接合 ,  ダンパー ,  接合部 ,  設計法 ,  提案 ,  RC ,  実験 ,  検証 ,  コンクリート ,  構造物 ,  研究