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J-GLOBAL ID：202002289062864949   整理番号：20A0514948

歴史資料を含む年最大値資料に対する極値統計解析に関する事例研究

CASE STUDIES ON EXTREME VALUE ANALYSIS FOR SAMPLES OF ANNUAL MAXIMUM DATA INCLUDING HISTORICAL INFORMATION

著者 (6件)： 宇都宮好博 (一般財団法人日本気象協会 事業本部) ,  野中浩一 ((前)愛媛大学) ,  山口正隆 (愛媛大学) ,  井内国光 (愛媛大学大学院理工学研究科) ,  畑田佳男 (愛媛大学大学院理工学研究科) ,  日野幹雄 (株式会社テクノシステム)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 74  号： 5  ページ： I_199-I_204(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,歴史資料を含む290年間の琵琶湖における湖水位と328年間の肱川大洲地点における洪水位および146年間のVeniceにおける潮位偏差・潮位の各年最大値資料の4事例に対する傾向変動解析の結果,潮位資料を除き,有意な傾向変動が確認されない3事例に対する極値統計解析(LSMモデル)に基づいて,つぎの知見を得た.1) 歴史資料を含む年最大湖水位資料から推定した琵琶湖の確率湖水位とその標準偏差のうち,とくに標準偏差は近年資料(134年間)の場合より減少し,推定値の統計的信頼性が向上する.2) ダム建設により肱川大洲地点において100年確率洪水位が約2m低下したと推測される.3) Veniceにおける再現期間500年の確率潮位偏差の推定値は過去約1200年間の異常潮位の生起状況からみても,おおむね妥当と考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： 歴史 ,  資料調査 ,  *水位 ,  *最大値 ,  統計データ ,  極値解析 ,  事例研究 ,  湖沼 ,  イタリア共和国 ,  *確率分布 ,  *標準偏差 ,  信頼性
準シソーラス用語： 琵琶湖 ,  ベニス

著者キーワード (7件)： annual maximum data samples ,  systematic data and historical data ,  lake water level ,  flood water level ,  storm surge height and sea water level ,  trend analysis ,  extreme value analysis

分類 (1件)： 洪水対策  (RC12040I)

引用文献 (11件)：

• 1) 吉田尚,庄建次朗,富永晃宏:歴史データを含む琵琶湖の極値水文資料に適合する洪水頻度モデルの検討,水工学論文集,第53巻,pp. 211-216, 2009.
• 2) 松尾裕治,中野晋,山元基,村上仁士:320年間の洪水位観測記録から見た肱川の治水安全度の変遷,水工学論文集,第53巻,pp. 583-588,2009.
• 3) 立花俊一,田川正賢,成田清正:エクササイズ確率・統計,共立出版,241p.,1996.
• 4) Stedinger, J. R. and Cohn, T. A.:Flood frequency analysis with historical and paleoflood information, Water Resour.. Res., Vol. 22, No. 5, pp. 785-793, 1986.
• 5) 池淵周一,前田勝:歴史洪水資料を利用した計画降雨算定手法,京大防災研年報,第34号 B-2,pp. 103-125,1991.

タイトルに関連する用語 (4件)： 歴史 ,  資料 ,  極値統計解析 ,  研究