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J-GLOBAL ID：202002291046307792   整理番号：20A0318667

ルールの遵守を通じた情報漏えい抑制策の提案

Proposal of Measures to Prevent Information Leakage through Complying with Rules

著者 (3件)： 江口彰 (筑波大) ,  領家美奈 (筑波大) ,  山田秀 (慶応大)
資料名： 経営情報学会誌  (Journal of the Japan Society for Management Information)
巻： 28  号： 3  ページ： 141-156  発行年： 2019年12月15日 
JST資料番号： L4480A  ISSN： 0918-7324  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 保護すべき情報が漏えいすることは,組織にとって事業の継続を脅かす重大な問題となる.情報漏えいを抑制するためは,許可のない情報の持ち出しを禁ずるルールを定め,組織構成員に遵守させることが必要である.本研究は組織構成員にルールの遵守を促す活動に着目し,組織が講じるべき施策について知見を得ることを目的としている.目的達成のため本研究では,関連研究に基づいて仮説を設定し,仮説の検証をおこなうためのモデルを構築している.我々は,「規程類の整備」,「教育・動機付けの実施」,「自動化の整備」というルールの遵守を促すための活動に着目し,情報漏えい抑制に至るまでの構造について共分散構造分析によりモデルの検証をおこなっている.その結果,職種により講じるべき施策が異なることを確認している.これをもとに我々は,ルールの遵守を通じた情報漏えい抑制のため,組織が講じるべき施策を職種に応じて提案している.(著者抄録)

シソーラス用語： *規則 ,  *漏れ ,  職務評価 ,  分散分析 ,  *検証 ,  仮説検定 ,  動機づけ ,  *モデル検証
準シソーラス用語： 共分散構造分析 ,  指針遵守 ,  *就業規則 ,  *情報漏洩

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  職務管理  (KA04020I)

引用文献 (27件)：

• 荒井正人・甲斐賢・永井康彦・冨田理「情報漏洩システムの提案」『情報処理学会研究報告』2004-CSEC-24,2004年3月,61-67ページ.
• 江口彰・山田秀「ISO 27001認証の有無による情報セキュリティインシデント事例の比較分析」『日本セキュリティ・マネジメント学会誌』第27巻,第1号,2013年5月,3-16ページ.
• 岡野裕樹・奥山浩伸「セキュリティルール違反行動の抑止に関する一考察」『情報処理学会論文誌』第58巻,第1号,2017年,258-268ページ.
• 小塩真司『はじめての共分散構造分析(第2版)-Amosによるパス解析』東京図書,2014年.
• 菅野泰子・島田裕次「情報セキュリティ対策における阻害要因の構造に関する企業規模別比較研究」『日本情報経営学会誌』第30巻,第3号, 2010年,109-121ページ.

タイトルに関連する用語 (4件)： ルール ,  遵守 ,  情報漏えい ,  提案