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J-GLOBAL ID:202002295688803699   整理番号:20A0365829

九州の中山間地域におけるLithospermum erythrorhizonの栽培(2)日本の異なる2農場におけるLithospermum erythrorhizonの栽培とその根の品質

Cultivation of Lithospermum erythrorhizon in a semi-mountainous area of Kyushu Island (2) Cultivation of Lithospermum erythrorhizon and quality of its root in Japan at two different farm sites
著者 (5件):
資料名:
巻: 41  号:ページ: 45-52  発行年: 2019年12月22日 
JST資料番号: F2095A  ISSN: 2434-7353  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本薬局方ではシコン(紫根)として知られているLithospermum erythrorhizon Siebold et Zuccarini(ムラサキ科)の乾燥根は,日本の伝統的漢方薬や中国伝統医学に使用される生薬である。現在,紫根は,中国から輸入されているが,この供給の安定性と品質は必ずしも信頼できるものでないため,L.erythrorhizonの国内栽培が望ましい。高品質の紫根を生産する目的で,著者らの以前の研究で用いた雨除けとプラスチックマルチの組合せを用いて,延岡における2試験農場(AとB)でL.erythrorhizonを栽培した。試験農場Aは,長く放棄された農地であり,試験農場Bは,観葉植物生産に使用された地域であった。両農場で栽培した植物の地上部と地下部の生育特性を比較し,より高い収量をもたらす場所を確認した。また,HPLCを用いて,両農場からの植物根におけるシコニン誘導体含量を測定し,国内市場で入手できる中国からの輸入製品と比較した。試験農場Aでは,植物の枯死率が低く,乾燥根重が高かった。試験農場Bでは,茎や分枝はより大きくなったが,植物の3分の1は枯死して,根の収量が低かった。しかし,両農場は,輸入品よりも高いシコニン誘導体含量を示し,漢方薬の使用に適していると考えられた。全体として,日本でのL.erythrorhizonの国内栽培によって35.7kgの紫根を生産して販売した。しかしながら,試験農場AとBからの植物間の生存率,根重やシコニン誘導体含量に差異があったので,L.erythrorhizon栽培の最適条件を明らかにするために更なる研究が必要である。(翻訳著者抄録)
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