特許
J-GLOBAL ID:202003009795402447
重合硬化性組成物の製造方法
発明者:
,
,
出願人/特許権者:
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2018-227112
公開番号(公開出願番号):特開2020-090574
出願日: 2018年12月04日
公開日(公表日): 2020年06月11日
要約:
【課題】 樹脂マトリックス中に無機粒子が分散してなり、光の入射角の変化に左右されない一定の色調の構造色を発色することができる複合材料となる硬化体を確実に与えることができるような無機粒子分散性を持った重合硬化性組成物を製造する方法を提供する。【解決手段】 マトリックス樹脂となる重合性単量体と、特定の平均一次粒子径を有し、粒度分布幅が極めて狭く、且つ前記重合性単量体の硬化体よりも大きな屈折率を有する無機球状粒子とを混合して重合硬化性組成物を製造するに際し、たとえば混合工程中で適宜サンプリングを行ってその硬化体の動径分布関数を評価し、最終的に、最近接粒子間距離が無機球状粒子の平均粒子径の1倍以上2倍以下となり、且つ、最近接粒子間距離と次近接粒子間距離との間における極小値が0.56以上1.10以下となるように混合する。【選択図】図1
請求項(抜粋):
重合性単量体(A)、下記条件(i)、(ii)及び(iii)を満足する無機粒子(B)、並びに光重合開始剤(C)を構成成分として含み、且つ所定の色調の構造色を発色する硬化体を与える重合硬化性組成物を製造する方法であって、
当該方法は、前記重合性単量体(A)、前記無機粒子(B)及び前記光重合開始剤(C)を混合する混合工程を含み、
前記混合工程は、当該工程で得られる混合物について、当該混合物を硬化させて得られる硬化体中における前記無機粒子(B)の分散状態が、下記条件(I)及び(II)を満足することが確認された混合条件を採用して前記混合を行う、
ことを特徴とする前記方法。
〔無機粒子(B)が満足すべき条件〕
(i) 100〜1000nmの範囲内にある所定の平均一次粒子径を有する無機球状粒子の集合体からなり、当該集合体を構成する個々の無機球状粒子は、実質的に同一物質で構成されると共に、当該集合体の個数基準粒度分布において全粒子数の90%以上が前記所定の平均一次粒子径の前後の5%の範囲に存在する、1又は複数の“同一粒径球状粒子群”(G-PID)を含む。
(ii) 前記1又は複数の“同一粒径球状粒子群”の数をaとしたときの各“同一粒径球状粒子群”を、その平均一次粒子径の小さい順にそれぞれG-PIDm(但し、mは、aが1のときは1であり、aが2以上のときは1〜aまでの自然数である。)で表したときに、前記aが2以上の場合における各G-PIDmの個々の粒子を構成する物質は互いに異なっていてもよく、当該場合における各G-PIDmの平均一次粒子径は、それぞれ互いに25nm以上異なっている。
(iii) 前記重合性単量体成分(A)の硬化体の25°Cにおける屈折率をn(MX)とし、前記各G-PIDmを構成する無機球状粒子の25°Cにおける屈折率をn(G-PIDm)としたときに、何れのn(G-PIDm)に対しても、
n(MX)<n(G-PIDm)
の関係が成り立つ。
〔分散状態が満足すべき条件〕
(I) 前記混合物の硬化体中に分散する任意の無機球状粒子の中心からの距離:rを、前記混合物の硬化体中に分散する無機球状粒子全体の平均粒子径:r0で、除して規格化した無次元数(r/r0)をx軸とし、前記任意の無機球状粒子の中心から距離r離れた地点において他の無機球状粒子が存在する確率を表す動径分布関数:g(r)をy軸として、前記r/r0とその時のrに対応する前記g(r)との関係をあらわした動径分布関数グラフにおいて、当該動径分布関数グラフに現れるピークのうち、原点から最も近いピークのピークトップに対応するrとして定義される最近接粒子間距離:r1が、前記混合物の硬化体中に分散する無機球状粒子全体の平均粒子径:r0の1倍以上2倍以下の値である。
(II) 前記動径分布関数グラフに現れるピークのうち、原点から2番目に近いピークのピークトップに対応するrを次近接粒子間距離:r2としたときに、前記最近接粒子間距離:r1と次近接粒子間距離:r2との間における前記動径分布関数:g(r)の極小値が0.56以上1.10以下の値である。
IPC (3件):
C08F 2/44
, A61C 13/08
, C08F 2/50
FI (3件):
C08F2/44 A
, A61C13/08
, C08F2/50
Fターム (27件):
4C089AA02
, 4C089CA05
, 4J011AA05
, 4J011AC04
, 4J011PA02
, 4J011PA07
, 4J011PA13
, 4J011PA69
, 4J011PB06
, 4J011PB22
, 4J011PB40
, 4J011PC02
, 4J011QA02
, 4J011QA03
, 4J011QA12
, 4J011SA21
, 4J011SA24
, 4J011SA31
, 4J011SA36
, 4J011SA41
, 4J011SA51
, 4J011SA54
, 4J011SA64
, 4J011SA84
, 4J011UA01
, 4J011VA04
, 4J011WA08
引用特許:
出願人引用 (3件)
-
歯科用複合修復材料
公報種別:公開公報
出願番号:特願2011-013790
出願人:株式会社トクヤマデンタル
-
歯科用硬化性組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願2007-105066
出願人:株式会社トクヤマデンタル
-
歯科用複合材料
公報種別:公開公報
出願番号:特願平8-067664
出願人:株式会社クラレ
審査官引用 (3件)
-
歯科用複合修復材料
公報種別:公開公報
出願番号:特願2011-013790
出願人:株式会社トクヤマデンタル
-
歯科用硬化性組成物
公報種別:公開公報
出願番号:特願2007-105066
出願人:株式会社トクヤマデンタル
-
歯科用複合材料
公報種別:公開公報
出願番号:特願平8-067664
出願人:株式会社クラレ
前のページに戻る