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J-GLOBAL ID：202102216504175931   整理番号：21A0449895

アカモクの相対粘度とフコイダン調製法

著者 (3件)： 戸松誠 (秋田県総合食品研究セ) ,  高橋佳奈 (秋田県水産振興セ) ,  中林信康 (秋田県水産振興セ)
資料名： 秋田県総合食品研究センター報告  (Bulletin of the Akita Research Institute of Food and Brewing)
号： 22  ページ： 11-18,1(1)  発行年： 2020年12月01日 
JST資料番号： Z0355B  ISSN： 2185-6699  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,健康効果が注目されたこともあり,全国各地で地元のアカモク(ギバサ)を原料とした商品化が盛んになっている。アカモクの最大の特徴である粘りについて,産地別のボイル刻み加工品のオストワルド粘度計を用いた相対粘度で比較したところ,秋田産が他に比べ高かった。次いで,秋田県男鹿半島の2地区において自生しているアカモクを雌雄別・経時的に採取し,生育場所・時期・雌雄別の分析を行った。相対粘度が最大になる時期は雌株の方が早く,地区によってもその時期は異なっていた。フコキサンチン含量は地区によっては雌雄間で差があり,最大1.5倍ほど雄株が高濃度であること,いずれも成長・成熟が進むほど減少していくことがわかった。次いで,機能性が多数報告されている褐藻の酸性多糖であるフコイダンをアカモクから高純度で分画する方法を検討し,0.05N塩酸中で室温,2時間抽出することでアルギン酸の混入がほとんどない高純度のフコイダンが調製できることがわかった。しかし,この抽出条件では相対粘度が低下したことから,フコイダンは解重合状態であると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *ホンダワラ科 ,  *多糖類 ,  *糖硫酸 ,  比率 ,  食品成分 ,  食品分析 ,  抽出 ,  カロチノイド
準シソーラス用語： *アカモク ,  *フコイダン ,  機能性成分 ,  相対粘度

分類 (3件)： 多糖類  (CF10054P) ,  澱粉以外の多糖類  (FJ05040H) ,  海藻類  (FJ13030N)

物質索引 (1件)： フコキサンチン

タイトルに関連する用語 (4件)： アカモク ,  相対粘度 ,  フコイダン ,  調製法