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J-GLOBAL ID：202102228569540036   整理番号：21A0660412

水槽実験によるトヤマエビPandalus hypsinotusに対するかご漁具の網目選択性の推定

Estimating Pot Mesh Selectivity for Corn Stripe Shrimp Pandalus hypsinotus by Water Tank Experiment

著者 (7件)： 光崎健太 (北大 大学院水産科学院) ,  藤森康澄 (北大 大学院水産科学研究院) ,  山本潤 (北大 北方生物圏フィールド科セ) ,  富安信 (北大 大学院水産科学研究院) ,  有馬大地 (北海道総合研究機構 中央水試) ,  澤村正幸 (北海道総合研究機構 釧路水試) ,  清水晋 (北大 北方生物圏フィールド科セ)
資料名： 水産工学  (Fisheries Engineering)
巻： 57  号： 3  ページ： 91-97  発行年： 2021年02月15日 
JST資料番号： F0449B  ISSN： 0916-7617  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 北海道噴火湾におけるトヤマエビ Pandalus hypsinotusの資源レベルは,近年は中程度と推定されているが,その漁獲量のほとんどが小型個体で占められているため,稚エビの保護が重要な課題となっている。本研究では,数種類の目合(32,35,39,43,46,52,65mm)について網目選択性を水槽実験で調べた。各実験では,2枚の網パネルを仕切りとして設置した実験区画に,飼育個体のエビ15尾を放流した。夜間にこのパネルを通過したエビ,通過しなかった(保持)エビの個体数を記録し,甲長を測定した。各目合におけるエビの保持率は目合が拡大するにつれて減少し,0.99(目合32mm)から0.37(目合65mm)となった。網目選択性のマスターカーブから,現在の商業漁業で使用されている32mmの目合での甲長20mm(加入サイズ)の保持率は0.71と推定された。50%選択甲長(L₅₀)が20mmとなる目合は35.8mmと推定された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *遊泳類 ,  体長 ,  間隔 ,  資源管理 ,  漁具 ,  水槽試験 ,  *Pandalus hypsinotus ,  漁獲物 ,  甲長 ,  *網目選択性 ,  目合い ,  *篭漁 ,  水産資源管理 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *トヤマエビ ,  漁業管理 ,  噴火湾 ,  保持率

分類 (2件)： 魚類以外の水産動物  (FH02030V) ,  漁労装置,漁具  (FH03040N)

引用文献 (19件)：

• 1) 北海道水産林務部:平成29年北海道水産現勢.北海道,2017.
• 2) 澤村正幸:噴火湾トヤマエビ資源の現状と今後の見通し.北水試だより,83; 13-15, 2011.
• 3) 北海道水産林務部漁業管理課:北海道資源管理マニュアル(2018年度),北海道,2018.
• 4) 北海道立総合研究機構:2019年度資源評価書(北海道周辺海域における主要魚種の資源評価),北海道立総合研究機構水産本部,2019. (http://www.fishexp.hro.or.jp/exp/central/kanri/SigenHyoka/Kokai/hyoukalink.html).
• 5) 岡本信明・劉 志紅・舞田正志:ストレスとその解釈(魚の行動生理学と漁法,有元貴文・難波憲二編),恒星社厚生閣,東京,pp. 107-115, 1996.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水槽実験 ,  トヤマエビ ,  かご漁 ,  網目選択性 ,  推定