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J-GLOBAL ID:202102228793859528   整理番号:21A0332285

静岡市磐田市北方の海成層,家田層群(中部中新統下部)からの大型植物化石

Plant macrofossils from the marine Ieda Group (lower middle Miocene) in northern Iwata City, Shizuoka, Central Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 46  ページ: 23-46 (WEB ONLY)  発行年: 2020年12月25日 
JST資料番号: U1728A  ISSN: 2434-0952  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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静岡市磐田市北方の中部中新統下部の家田層群から大型植物化石を初めて報告した。この群集は,ブナ科とクスノキ科の幾つかの常緑樹種とともに,ブナ科の単一種とマメ科,ニレ科およびムクロジ科からの様々な落葉樹種によって代表される29の分類群からなる。これらの化石は深海堆積物に散乱していて,ほとんどすべてが分離した葉の痕跡からなる;針葉樹と草本類は観察されない。化石の産状と堆積学的な特徴は異地性群集の特徴を示しており,その群集組成は運搬過程でゆがんでいると解釈される。それにもかかわらず,普通に産出する多くの種に基づいて,この群集は初期中新世後期から中期中新世初期の,中期中新世の海洋亜熱帯事変期に繁栄した台島型植物群に対比される。この群集はまたFagus struxbergi,Clethra sp.およびMyrtonium sp.を含むが,これらは台島型植物群からは現在まで報告されていなかったものである。前者2種は後期中新世から鮮新世にかけての化石群集にも産出している。これは,Fagus struxbergiの最古の確実な化石記録であり,この種が温暖な温帯気候条件下でははるかに早く出現するという考え方をさせてくれる。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (83件):
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